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鳥羽・海藻文化革命 岩尾博士の海藻博物記 vol.30

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三重県鳥羽市

~磯歩きの話~

気候も良くなり、観光や散歩に海を眺めに海岸に行き、あまりの気持ちよさに腰まで浸かり遊んでしまいたくなる季節がやってきた。お勧めするのが、磯歩きである。磯歩きなんか、子どものころに十分やったというかたでも場所ごとに暮らしている生き物の種類や量が違っていること、ましてや生えていたり打ちあがっている海藻、海草に違いがあることなどに注目して歩いたかたは少ないのではないだろうか。そんなことを言われても生き物の名前はわからないし、面白くないし、知っても役に立たないしと思われるかもしれない。そんなことはない。面白い。意外と。
まず、インターネットなどで訪れる地域の潮見表を探し、日中に潮位が70cm以下に下がるような日を見つける。あとはその日に目星をつけた海岸に訪れるだけだが、車で訪れる時は駐車場などがないことが多いので、漁協の事務所などで目的を伝え、止めさせてもらえる場所などを教わるのが無難だろう。また、基本的には生えている海藻をむしり取ることは禁止されているが、ちぎれているものや打ちあがっているものは持ち帰って良い(海藻押し葉標本という美しいものを作ることができる)。干上がっている磯でも浅い位置にだけ生えている海藻(イシゲ、イロロ、フノリなど)やそれより少し下だが水には浸かっていない場所にいるもの(ヒジキ、アオサ、イワヒゲなど)、色も形も実に多種多様な海藻が見られる。ハオコゼやゴンズイなど毒針のある魚が紛れていることがあるので、勢いよく海藻の草むらや石の裏などに手を入れることは避けたほうが良い。波当たりの強そうな浜、穏やかな浜で生えている種類が違うので比べてみるのも面白い。

問合せ:水産研究所
【電話】25-3316

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