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環境を考えるきっかけに「6月5日環境の日」シンポジウムを開催

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京都府久御山町

6月5日の「久御山町環境の日」に合わせ、役場5階コンベンションホールでシンポジウムを開催し、約100人が参加しました。
シンポジウムでは、信貴康孝(しんきやすたか)町長が「久御山町環境基本条例とまちづくり」について町の取組状況を紹介しました。基調講演では、京都府立大学特任教授の松原斎樹(まつばらなおき)さんが「脱炭素社会実現に向けてできること」と題し、コンパクトな環境都市をめざすための講演を、京都府地球温暖化防止活動推進センター副センター長の木原浩貴(きはらひろたか)さんが「脱炭素型のすてきな久御山町を描く」と題し、先進地域の事例から学べることの講演をしました。
その後、京都府総合政策環境部地域政策室参事の池松達人(いけまつたつひと)さんをコーディネーターに、信貴町長、松原さん、木原さん、京都機械工具(株)執行役員の竹内昇(たけうちのぼる)さん、久御山町教育委員の豊田美幸(とよだみゆき)さんが「久御山町の環境とめざすべき将来像」と「未来の久御山町を担う子ども達に向けて」というテーマで、トークセッションを行いました。

▽より良い自然環境の継承と脱炭素社会の実現へ
令和5年4月1日から久御山町環境基本条例を施行しました。
この条例は、環境政策の基本理念や方針などを定めた条例で、本町の良好な自然環境を適切に保全し、将来の世代に受け継いでいくために住民・事業者・町がそれぞれの責務のもと、協力して取り組んでいくことを目的としています。

01 住民の皆さんにしてもらいたいこと
日常生活の中で環境への負担低減(無理のない範囲で少しでも意識を)

02 事業者の皆さんにしてもらいたいこと
・事業活動に伴う公害防止と自然環境を適切に保全する措置の実施
・事業活動における廃棄物の適正処理

03 町がすること
・基本的・総合的な施策の策定
・国や他の地方公共団体と連携し、施策の推進を図る
〇みなくるタウンに再生可能エネルギー
〇歩くまちの推進で脱モビリティ
〇まちづくりセンターに省エネ性能の導入

【講演内容】
▽我慢することだけが省エネではない
家庭でできるこまめな節電や省エネ活動は確かに大切だが、それだけでは「脱炭素社会」を実現することは難しい。再生可能エネルギーの普及は個人単位ではむずかしいが、社会を変えるために個人がどう行動できるかを考える必要がある。
たとえば、脱炭素を進める企業や政治家を応援するという方法で、個人レベルでも社会に影響を与えることは可能となる。
一人ひとりが協力し、個人レベルでできることを進めていくことが、社会的に脱炭素を進めることにつながる。
京都府立大学特任教授 松原斎樹さん

▽脱炭素はすてきな社会のため
脱炭素というと「我慢をする」というイメージがある。しかし、世界では脱炭素ですてきな町を実現しているところがたくさんある。
オーストリアは、世界的に脱炭素で有名で、地産地消のエネルギーでゼロエネルギーを実現させているまちが多く、民間とまちが協力して実施することで「住み続けられるまちづくり」を進めている。
たとえば、地産の電力で動く路面電車をまち中に走らせ、多くの住民が路面電車で移動できるようにしている。脱炭素を実現し、我慢しない、すてきなまちづくりを実現させている。
京都府地球温暖化防止活動推進センター 副センター長 木原浩貴さん

《トークセッション》
久御山町がめざすべき環境と将来像、未来の久御山町を担う子ども達に向けて話し合いました。

トークセッションコーディネーター
京都府総合政策環境部地域政策室
参事 池松達人さん

・豊田美幸さん
お互いの信頼関係に基づき、よりよく生活が豊かになることを考え、建設的に話し合っていき、子どもたちにメッセージを発信していくことが大切。

・松原斎樹さん
我慢しなくてもよい省エネ活動を行い、自分事として捉えてこれまでの常識に縛られることなく色々な人が意見を出し合いながら考えて行くことが大切。

・木原浩貴さん
EUの国々では、住みやすさをを求めることでSDGsの考え方につながっている。大人から子どもまで全世代が語り合える場を作ることが大切。

・竹内昇さん
約1600社の町内企業が、まずは、自社のCO2の排出量を把握し、そこから何ができるか考えていくことが大切。

・信貴康孝町長
まずは、身近な自然を知り、どのようにして自然と共存していくのか次世代を担う子どもたちと一緒になって考えていきたい。

問合せ:産業・環境政策課

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