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特集 昭和28年水害から70年未来へ伝える大切さ(1)

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京都府久御山町

■水害の歴史。70年前の記憶を忘れないように
▽昭和28年水害の被害状況
〈御牧村〉
死者・行方不明者:0人
全壊した家56棟、半壊した家188棟水につかった家307棟
〈佐山村〉
死者・行方不明者:0人
全壊した家17棟、半壊した家76棟水につかった家485棟
引用:二八年大水害~堤防が切れた~

久御山町は、京都市の都心から南に約15キロメートル、宇治川と木津川に挟まれ、山城盆地の中で最も低いところに位置します。その少し下流では桂川を含む3つの川の合流地点となっており、洪水が起こりやすい地形となっています。明治時代の約40年間だけで、堤防が決壊し、家屋に被害を与えた洪水が9回を数えます。

▽今年は70年の節目
今年は、昭和28年の台風13号による水害から70年を迎えます。この昭和28年水害は、「巨椋池の再現」とまで言われ現在の町全域が壊滅的に被災する大惨事となりました。
しかし、幸いなことに死者を出すことはなく、被害を最小限に食い止めることができました。この水害のときに冷静に行動したのは、明治期の洪水を経験した高齢者だったと言われています。初めて経験する洪水に若者たちが慌てふためくのを制し、浸水までの時間を予測し、家財の避難や食料の準備を指示するなど、冷静な対応で避難できたと言い伝えられています。

▽全国各地で災害が発生
近年、毎年のように私たちの想像を超える災害が発生しています。昨年7月の記録的大雨により、東北地方では河川氾濫や浸水被害が発生しました。
また、先日の台風7号は近畿地方を縦断し、福知山市、舞鶴市、綾部市の3市には、災害救助法が適用されるなど、京都府内にも大きな被害をもたらしました。

▽9月1日は「防災の日」
「防災の日」は、大正12年9月1日に発生した関東大震災と、昭和34年9月26日に紀伊半島に上陸した伊勢湾台風をきっかけに昭和35年に創設されました。
災害の被害を最小限にするため、この「防災の日」をきっかけに、避難行動や災害について、身近な人たちと話し合いましょう。

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