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この夏必見!700年以上続く佐伯灯籠

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京都府亀岡市

◆五穀豊穣(ほうじょう)を祈る夏祭り
薭田野神社(ひえだのじんじゃ)、御霊神社(ごりょうじんじゃ)、若宮神社(わかみやじんじゃ)、河阿神社(かわくまじんじゃ)の四社合同で行われる佐伯灯籠。神輿(みこし)や神灯籠などが繰り出して薭田野町と吉川町内を巡り歩くあでやかな様子は、日本の古くからの風習を映し出します。
佐伯灯籠では、厳かに四社合同祭典が斎行され、祭典の後は、神灯籠と神輿が参道を行き交う「灯籠追い」や、神輿と大太鼓がぶつかり合う勇壮な「太鼓掛け」などの雄々しい一面と、華やかな灯籠祭の一面を見ることができます。
起源は、寛喜元年(1229)に、薭田野神社に朝廷から灯籠を5基賜ったことと伝えられています。これらの灯籠は、その年の豊作を祈って、御能、種蒔き、田植え、脱穀・臼摺り、石場搗といった1年の農事をあらわす人形を飾り、背景にその折々の景色が描かれています。
その後も地域の人々によって守り伝えられ、平成21年に国指定重要無形民俗文化財に指定されました。

◇忠実に再現!人形が新しく
五穀豊穣を祈願する神事でもあると同時に祖霊の冥福を祈る盂蘭盆の灯籠行事が結びつき、さらには古式ゆかしい串人形を操る人形浄瑠璃が上演されます。
佐伯灯籠の人形浄瑠璃には特徴があります。文楽人形は通常3人で操るのに対し、佐伯灯籠の串人形は一人で操ります。
35cmほどの一人遣いの串人形は、文楽完成以前の形態を残すといわれ、他に類例がない点からも貴重です。人形浄瑠璃は御霊神社や巡行の道中、佐伯灯籠資料館などで上演されます。
昨年度、文化庁の補助金を利用して人形5体が復元新調されました。京人形の職人が何度も試行錯誤して構造を忠実に再現しました。

◇8月14日(月) 本祭の主な流れ
・午後1時30分ごろ~…薭田野神社から御霊神社へ向かいます。
・午後2時ごろ~…御霊神社で大松明の点火など祭礼が行われます。
・午後2時30分ごろ~…氏子地域を神輿が巡行します。
・午後6時ごろ~…佐伯灯籠資料館で、歌舞伎調の人形浄瑠璃が演じられます。
・午後7時~…薭田野神社にて合同祭典が行われます。
・午後9時ごろ~…「太鼓掛け」や「灯籠追い」が行われます。

このサイズの人形浄瑠璃はここだけ!
薭田野小学校4年生の児童たちによる浄瑠璃の上演もあります。
ぜひ見にきてくださいね♪

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