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自治体の皆さまへ

やさしい健康講座 第175回

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京都府亀岡市

市民の皆さんの健康に関して、今回は亀岡市立病院の内科医長が、大腸がん検診についてお話します。

亀岡市立病院 内科医長 小山 友季(こやま ゆき)
専門分野:消化器内科

◆大腸がん検診はなぜ大事?
皆さま、大腸がん検診(便潜血検査)は毎年受けていますか。
これは大腸がんのふるい分けを目的とした検査で、一般的にがんは出血しやすい組織なので、便が通過する際に出血して便に血が混じることがあり、これを利用した検査です。
大腸がんは、部位別がん罹患者数の第一位、部位別がん死亡者数の第二位であり、大腸がんで命を落とす患者さんを減らすことは日本の大きな課題です。
がん検診の目的は、大腸がんの早期発見・早期治療、それによる死亡者数の低減です。実際、検診を受けることで大腸がんによる死亡率を約60~80%減らせるという報告があります。
ただ、感度(大腸がんの患者さんで陽性となる割合)は約80%で、結果が陰性だからといって大腸がんが否定できるものではありませんので、それを加味して、毎年受けていただきたいですし、精度No.1の大腸カメラ検査も受けていただきたいです。
早期発見により、治療にかかる費用、時間、身体の負担は大幅に減り、生活の質の低下も抑えられます。日本での検診受診率は40~45%と欧米諸国の60~80%に比べ低く、ぜひ検診を受けてください。

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