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”世界連邦・非核平和都市宣言”のまちかめおか

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京都府亀岡市

世界の恒久平和は、人類共通の切なる願いです。

核兵器は、その願いを妨げる脅威でしかありません。

私たちが求めるのは、あらゆるいのちの営みを一瞬のうちに奪ってしまう核兵器の廃絶であり、その存在を許さない世界の実現です。

私たちは、世界連邦の意志を受け継ぎ、「非核三原則」の堅持を訴え続けます。それらは、人と人との絆を深め、いのちの尊厳を自覚して、自然と人間が共生する世界を築いていくための普遍の原理であるからです。

私たちは、ふるさとを愛し、人を愛し、戦争のない平和で美しい地球を子どもたちに伝えるため、願いを同じくする世界の人びとと共に前進することを誓い、ここに、亀岡市を「世界連邦・非核平和都市」とすることを宣言します。
(平成22年8月7日)

◆恒久平和を求め宣言
昭和20(1945)年8月、日本は人類史上で初めて核兵器の惨禍を受けました。そして、まもなく終戦を迎えることになります。現在も、世界で紛争が絶えることなく、ウクライナでの紛争など核に対する恐怖が身をもって感じられています。
亀岡市では、市制発足の昭和30(1955)年に日本国憲法の平和精神に基づき「世界連邦平和都市」を宣言しました。その後、さらなる平和を希求し、その想いを広く内外に発信するため、「核兵器廃絶」を趣旨とした「世界連邦・非核平和都市」を、平成22(2010)年に宣言しています。

◆8月は平和月間
市では、8月を平和月間と定めさまざまな取り組みを進めています。
西山の平和塔では、毎年8月7日に関係者が集い、平和祈念式典が行われ、世界平和を願うとともに犠牲者を追悼します。平和塔には、戦争で命を落とした人や亀岡最大の災害となった平和池水害の犠牲者の名前が「みたまの記録」として収められています。
また、平和祭として、平和への祈りを込めた多彩なイベントが行われます。8月5日の「亀岡大踊り大会」11日には「保津川市民花火大会」が夏の夜空を彩ります。さらに、平和祭市民スポーツ大会が開催され、熱戦が繰り広げられます。

◆平和の歌「うつくしもの」を通じて交流
市民の平和への願いを込めた平和の歌「うつくしもの」は平成14(2002)年につくられました。この歌を通じて、岡山市の富山中学校と亀岡市の詳徳中学校の生徒の交流が今も続いています。
始まりは平成17(2005)年、富山中学校が平和学習で平和の歌『うつくしもの』を見つけ、歌詞に登場するコスモスを栽培し平和の種として詳徳中学校に送りました。同校では「コスモスガーデン」をつくり花を咲かせ、以来、平和友好のシンボルとしてコスモスを育て、生徒会が継続して種を取っています。
今年も、7月14日に種をまきました。年月を重ねた両校の交流は、今年も美しい花を咲かせ平和への思いを発信します。

◆復興への思いつなぐ~奇跡のアジサイ
平成23(2011)年3月11日に発生した東日本大震災。福島県の内陸部にある須賀川市の農業用ダム「藤沼湖」が決壊しました。濁流がまちを襲い、7人が死亡、1人が行方不明になりました。2年後、水がなくなった湖底でアジサイが自生しているのを住民が見つけ、復興へのシンボルにするという思いを込めて、奇跡のアジサイと名付けられ、挿し木で株を増やし配られました。
亀岡市でも平和池ダム跡で、市民らでつくる「亀岡奇跡のあじさいの会」が植樹し花を咲かせています。
平和池水害は、昭和26(1951)年7月11日、集中豪雨で灌漑用ダム「平和池」が決壊し市全体で114人もの多くの貴い命が奪われた亀岡最大の災害です。
奇跡のアジサイは、この記憶を語り継ぐシンボルとして増やし育てられ、市内に広げられています。

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