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教えてコスモさん!~SDGsのアレコレ~

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京都府亀岡市

◆第26回 日常の景色にあるSDGsを見つけてみる─その21
市内にある「ごみの集積場」をじっくり見てみると、ほかのまちとは大きく違う点があります。それは「燃やすしかないごみ」や「埋め立てるしかないごみ」という分別の種類です。2023年4月から、亀岡市は、ごみの分別を以前より細かくし、呼び方を変えています。
それでは、なぜこうした取り組みが行われたのでしょうか。ここ数年、国内外で「サーキュラー・エコノミー(循環型経済)」という考え方が注目されています。大量に作って、大量に使って、大量に捨てるといったこれまでの経済の考え方から抜け出す必要があるのです。企業であれば、服を消費者に販売するのではなく、毎月定額で貸し出して、消費者が使わなくなった服が企業に返却され、その服を裁断して原材料にした新たな服が製造される…そんなグルグル回るような循環型のビジネスモデルを実現することが例として挙げられます。
私たちが、こうした考え方で作られた商品を意識して選ぶようになれば、企業が循環型のビジネスモデルに関心を寄せるようになり、徐々に社会が変わる可能性があります。サーキュラーエコノミー(循環型経済)をSDGsの視点でみれば、17ある目標のうち、「つくる責任 つかう責任(目標12)」に大きく関係します。
「世界に誇れる環境先進都市」を目指す亀岡に暮らす私たちの視点から、どのような商品・サービスが亀岡のまちを持続可能にしてくれるか、一緒に考えてみませんか。

参考文献:環境省ウェブサイト「令和3年版 環境白書」
【HP】https://www.env.go.jp/policy/hakusyo/r03/index.html

◇文章
高木 超(たかぎ・こすも)
慶應義塾大学大学院
政策・メディア研究科 特任助教
亀岡市参与(SDGsアドバイザー)

◇本紙写真
江見 彩香(えみ・あやか)
元ファインダー女子広報部
女子学生による亀岡のPR隊“ファインダー女子広報部”(2018-2019)として活動。
現在、プロのフォトグラファーとして奮闘中!

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