■まだ評価の定まっていない謎の古墳
市教育委員会は、令和2年度より京都府立大学文学部考古学研究室と久美浜町須田区と共同で「京都府立大学ACTR(アクター)湯舟坂プロジェクト」の研究事業を行っており、先月号でも紹介した湯舟坂2号墳とその出土品(国重要文化財)の学術的価値を再評価し、周辺の文化財も含めて地域資源化し活用する試みを進めています。
今年度は、須田地内にある湯舟坂2号墳に先行する大型石室墳の「須田平野古墳」について、墳丘形状などを知るための発掘調査を行い、9月30日に現地説明会を開催しました。
調査では、墳丘の盛土や周溝などを確認することができ、直径17メートルの円墳であることが分かりました。この古墳が、周辺の遺跡も含めた中でどういう位置付けとなるのか、今後の湯舟坂プロジェクトで詳しく調査していきます。
問合せ:文化財保存活用課
【電話】0772-69-0640
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