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アフリカの大地に人生を捧げた郷土の誇り 谷垣雄三医師夫妻の顕彰展

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京都府京丹後市

アフリカの大地に人生を捧げた郷土の誇り
谷垣雄三(たにがきゆうぞう)医師と献身的に支えられた静子夫人 谷垣雄三医師夫妻の顕彰展

■アフリカの地で多くの命を救った京丹後出身の医師
西アフリカにある砂漠の国ニジェール。そこで唯一の日本人医師として、現地医療に尽力された京丹後出身の谷垣雄三医師夫妻の顕彰展と講演会が、5月27日から2日間、丹後文化会館で開催されました。これは、京丹後の誇りある偉人をあらためて広く市民に知ってもらうとともに、後世に伝えていくことにより、次世代を担う子供たちの人材育成の一助になるようにとの想いから、谷垣医師に対する支援の輪が広がるきっかけをつくった横浜港北ロータリークラブをはじめ、JICA(現国際協力機構)、谷垣医師を支援する会の協力を得て、京丹後ロータリークラブの主催で開催されたものです。
谷垣医師は、峰山町で生まれ育ち、その後40年以上にわたりアフリカ・ニジェールの地で肩を寄せ合って暮らす住民の多くの命を救い、後世に語り継がれる数々の功績を残されてきました。
医療器具や医薬品などあらゆるものが不足する砂漠の国で、妻の静子さんに支えられながら年間1000件以上の手術を手掛ける傍ら、先進国の援助漬けにならない「自立した医療体制の整備」や「外科専門医の育成」などにも取り組まれてきました。
顕彰展では、その谷垣医師の功績を紹介する数多くの写真などが展示されたほか、夫妻の活動を伝えるための講演会も開催。講演では、自身もJICA職員としてニジェール勤務の経験がある山形茂生(やまがたしげお)さんが「SDGsの先駆け谷垣雄三医師の偉業」と題して、谷垣医師の功績について説明。数々のエピソードを紹介しました。
谷垣夫妻が遺されたその精神と志は、「SDGs未来都市」として進み始めた、本市の貴重な道標のひとつになるものだと言えるのではないでしょうか。

▽谷垣雄三医師の主な実績
1969年:信州大学医学部を卒業
1979年:アフリカ・ニジェールのアガデスのIRSA診療所勤務
1982年:JICA医療専門家としてニジェール国立病院外科教授
1992年:ニジェールのテッサワに外科医療センター設立
1994年:国際医療功労賞を受賞
2007年:シチズンオブザイヤー(国際貢献)受賞
2009年:第16回読売国際協力賞を受賞
2010年:オムロンヒューマン大賞を受賞

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