■百年の趣き、自分なりのスパイスを効かせて―。
柴田琢磨(しばたたくま)さん
久美浜一区の街中、久美浜湾まで歩いて1分の場所にある、大正時代に建てられた趣のある建物。中に入ると大正期を思わせる内装と、ところどころに現代を感じさせる装飾が交じり合う店内に、スパイスのいい香りが漂っています。スパイスカレーのお店「THE SPICE Co.」。代表の柴田琢磨さんは、久美浜町出身で高校を卒業後、大阪でアパレルの仕事をしていました。「5年前、結婚を機に久美浜に帰ってきました。コロナ禍の制約がいつまで続くか分からない不安の中で、子どもが生まれた時に、京丹後のほうが家族で豊かに暮らせるかなと思って」と話す柴田さん。そんな柴田さんが京丹後に帰ってきてから始めたスパイスカレーのお店。「ここは昔、僕の祖父母が料理旅館を営んでいました。この場所を使って何かしたい。そんな想いがずっとありました。もとは料理旅館だった場所。大きな調理場を見て、飲食店にしようと。料理はカレー。僕がもともと好きだったこともあって決めました。京丹後に帰って約1年ほどたったころ、高校時代からの知り合いで、料理人をしていた仲のいい友人と一緒にこのお店をオープンしました」
柴田さんに、今やってみたいことは何かと尋ねると「もうすぐフードトラックが完成するんです。それで全国をまわって、うちのカレーと京丹後を宣伝しようと思ってます」と話してくれました。
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