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《特集》京田辺自慢の特産物(5)

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京都府京田辺市

■京都田辺茄子〔つやが良く皮が柔らかい〕
粘土質の土壌と豊富な地下水に恵まれる本市では、昭和30年ごろからナスの栽培が盛んです。「千両2号」という品種で、味や色つやが良く、日持ちし、皮が柔らかく肉厚。また、加熱調理しても煮崩れしにくいのが特長です。
平成28年に薪地区に共同ナス選果場が設立されると出荷量が大幅に伸び、従来の京都・大阪市場に加えて、東京市場まで出荷先が拡大し、年間の出荷量は約600トンにも及びます。
えびいもと同様、後継者不足の課題解消のため、市・府・JA京都やましろは農家養成塾を開講し、新たな担い手を育成しています。
共同ナス選果場では、最新機器の導入により、選別・箱詰め・包装が自動で行われています。

◆豆知識
◇畑でなく田んぼで栽培
ナスは野菜ですが多くの水を必要とするため、田んぼで栽培されます。

◇一度植えたら約3年は空ける
ナスを続けて栽培すると連作障害が発生して良いナスが生産できないため、2・3年は同じ場所での栽培を避けます。そのため、田んぼは、ナスと水稲でローテーションさせます。

◇市独自の栽培法「興戸方式」
うねとうねの間にある溝の横に、収穫車が通れる通路を設けることで30%の省力化を実現させた「興戸方式」。昭和61年に興戸地区で生み出され、市全域に普及しました。

◆《Interview》新規就農者の声
◇チャレンジの連続で面白く、苦労を感じない
ナス農家になって3年目
前川亮さん(34)(松井)

《ナス農家になった経緯は》
元々会社員として働いていましたが、コロナ禍になり転職を考えるようになりました。ものづくりが好きで、祖父母がやっていた米の収穫を手伝っていた経験もあり、農業の道を志すことにしました。
ナス栽培の経験はありませんでしたが、令和3年に市と府・JA京都やましろが開いている「ナス農家養成塾」に参加し、座学や田んぼで栽培方法を基礎から学びました。講師とコミュニケーションを取りながら、1つずつ丁寧に教えてもらえたので、最後まで続けることができました。修了した今でも、講師が田んぼに足を運び、様子を確認してくれているため、とても助かっています。

《ナス栽培の取り組みは》
6~11月は休みがなく、悪天候の日でも、毎日朝4時から昼ごろまで収穫しています。また、何でも自分の手でやりたいという性格なので、植え付け・収穫・手入れなど、すべて1人で行っています。

《やりがいを感じることは》
収穫したナスを選果場に持って行くと、収量など成果が目に見えるので、モチベーションを高められます。
雇われていた時とは異なり、自分の裁量でできる仕事なので、責任は重たいですが私には合っていてストレスなく働けています。加えて、天候や気象状況によって、毎年仕事の内容は変わるので、チャレンジの連続で面白く、これまであまり苦に思ったことがありません。
苗から育て、花が咲き、実になっていく成長過程をすべて見届けることができるので、まるで子どもを育てているようで愛着が湧きますね。

《今後の目標は》
後継者不足などが原因で、地域には耕作放棄地が数多くあります。今後、作業スピードや技術を高め栽培面積を拡大していくことで、地元の農地を守ることに少しでも貢献できればと思っています。

■旬を味わおう 食改いきいきレシピ〔焼きナスのエビみそかけ〕
食を中心とした健康づくりを幅広く行うボランティア団体「食生活改善推進員(食改さん)」が考案した、市特産のナスを使った健康レシピです。

◇材料(2人分)
京都田辺茄子…中2個
エビ…3尾
枝豆…6さや
青じそ…4枚
サラダ油…大さじ2
だし汁…30cc
玉みそ…45g

〔玉みそ(作りやすい分量)〕
減塩みそ…250g
砂糖…100g
酒…50cc
卵黄…2.5個
みりん…大さじ1/2

◇作り方
※玉みそを先に作ってください。
(1)ナスを縦2つに切り、切り口に格子状の切り込みを入れ、水に漬けてあく抜きをする。
(2)エビは殻と背わたを取り、1cm程度に切ってゆでる。
(3)枝豆はゆでて豆を出しておく。青じそはせん切りにする。
(4)鍋に玉みそとだし汁を入れ、弱火でかき混ぜながら練り上げ、(2)(3)を加えて火を止める。
(5)フライパンを熱しサラダ油を入れ、水切りしたナスを切り口から焼き、両面を焼く。
(6)ナスの切り口に(4)を広げてのせ、青じそをのせてできあがり。

〔玉みそ〕
(1)みそをすり鉢でよく擦るか、ざるを使ってこす。
(2)砂糖・酒・卵黄を入れてよく混ぜる。鍋に移してとろ火で底を焦がさないように注意しながら火を入れる。
(3)照りがでたら、仕上げにみりんを入れてできあがり。

◇アドバイス
・玉みそは、ふろふき大根にのせたり、田楽みそや酢みそにも使えます。
・すり鉢やざるを使ってみそをなめらかにし、弱火でゆっくり火を入れるのがポイントです。

(1人分)エネルギー266kcal・塩分1.4g

問合せ先:健康推進課
【電話】64-1335

■農産物直売所へ行こう!
鮮度や味、安全・安心にこだわった旬の野菜が並ぶ農産物直売所。
生産者や地域の人との温かい交流も楽しめる直売所に足を運んでみませんか。

◇1.普賢寺ふれあいの駅〔京田辺で最大規模〕
大御堂観音寺の近くにある市内最大の農産物直売所。卸売業者を介するスーパーマーケットとは違って、生産者が野菜・果物などを直接持ち込んで販売しています。地元で採れた新鮮な野菜のほか、お茶・花・加工品・雑貨など約300点が並んでいます。
場所:普賢寺小田垣内62-1
営業時間:午前8時~午後3時(水曜日定休)
毎月第1・3土曜日はアル・プラザ京田辺で出張販売、毎月第2・4土曜日はフレスト松井山手店で出張販売

◇2.にこにこ市〔三山木駅すぐ!年中無休〕
登録生産者は約160世帯で、店内には所狭しと100種類以上の農産物が並んでいます。
場所:三山木中央四丁目4-7
営業時間:午前9時30分~午後4時(年中無休)

◇3.かぐや姫タワービル直売所(日曜朝市)〔『とれたて野菜』家庭菜園のおすそわけ〕
ビルの駐車場で毎週日曜日のみオープンする朝市。シーズンによっては、四角い小玉スイカ・干し柿・さまざまなしめ縄・金ごまなど珍しい商品も扱っています。
場所:三山木中央八丁目7-18
営業日時:毎週日曜日午前8時~11時

問合せ先:農政課
【電話】64-1362

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