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自治体の皆さまへ

みんなが暮らしやすいまちへ 都市計画を見直します(1)

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京都府京都市

都市計画とは、みんなが快適に暮らすため、建物の建築などに関するルールを定めたもの。市では、将来にわたってまちが発展するよう、景観を守りながら見直しを実施。今回はその内容を紹介するでぇ~。

見直しの主なポイント
【その1 働く場所をつくる】
まちの活力を向上させるため、京都駅南部や、らくなん進都などに企業のオフィスや研究施設を呼び込み、働く場所を創出。

【その2 住む場所をつくる】
若者・子育て世帯を中心に、市内での定住や市外からの移住を促すため、地価が比較的落ち着き、交通アクセスの良い外環状線沿道や市街地西部の工業地域に、住む場所を創出。

【その3 隣接する市町と一体的なまちをつくる】
隣接する市町と相互に発展していくため、市境エリアであるJR桂川駅・阪急洛西口駅やJR向日町駅の周辺などにおいて、一体的なまちづくりを推進。

こうしたことを実現するため、事業者がオフィスや住宅などを計画しやすくなるよう、建物の高さ制限や容積率の見直しを実施。建築の自由度が向上し、新たなアイデアが生かせるようになったのである。

▽ひとくちメモ
建物の容積率
敷地面積に対する延べ床面積(各階の床面積を合計した面積)の割合。上限が大きいほど、大きな建物を建築でき、地域の特性に応じて上限を設定している。

容積率=75%
2階床面積…25平方メートル
1階床面積…50平方メートル
敷地面積…100平方メートル

詳細な箇所図はHPを確認

◆その1…働く場所をつくる
京都駅南部
商業地域を拡大し、建物の容積率を引き上げ(200~400%→600%)。また、建物の高さについては、オフィスビルや研究施設に限り、10階建て程度(20・25m→31m)まで建てられるように。

○こんな感じになります
交通の利便性が高いことから、広く快適なオフィスや研究施設が集まるエリアに。
また、ビルの1階等には、飲食店や服飾店などの商業施設が入ることで、エリア一帯のにぎわいを創出。

らくなん進都(近鉄上鳥羽口駅周辺)
広場やイベントスペースなどを設けた建物の容積率を引き上げ(400%→600・800・1000%)。大規模で開放的なオフィスビルや研究施設などが建てられるように。

○こんな感じになります
多くの企業が集まることで、さまざまなアイデアが生まれるエリアに。
また、ビルの1階等には、カフェや雑貨店、広場にはキッチンカーなどが並ぶことで、エリア一帯のにぎわいを創出。

▽ひとくちメモ
企業立地促進の取り組み
市では、上記のエリアを中心に、オフィスや研究施設が多く開設されるよう、企業に対してHPや企業訪問などを通じてビジネス拠点としての魅力を発信。また、補助金制度で拠点の開設を支援するなど、さまざまな方法で企業の立地促進に取り組んでいます。

働く場所だけでなく、飲食店なども充実させることで、働きやすく、生活しやすい環境を創出。
また、働く場所の選択肢が増えることで、京都に定住、京都へ移住する効果も期待できるんやでぇ。

こんなとこで働きたいわ~

◆その2…住む場所をつくる
外環状線沿道(地下鉄山科駅~六地蔵駅沿線)
地下鉄東西線沿線のマンションにおいて、隣地との距離の確保、1階等に店舗等の設置、店舗前の歩行空間の拡張などの条件を満たせば、建物の高さは無制限に。

○こんな感じになります
マンションの1階にカフェ・スーパーマーケット・診療所等が入ることで、若者・子育て世帯などにとって暮らしやすい環境に。
また、店舗前の歩行空間は、ベビーカーや車いすを利用する方にとって使いやすいよう整備。
他にも、土・日曜は、子ども向けのイベントなどが行われ、にぎわいも創出される空間に。

市街地西部の工業地域(JR西大路駅、阪急西院・西京極駅周辺)
環境性能や遮音性能を確保したマンションなどに限り、10階建て程度の高さ(20m→31m)まで建てられるように。

○こんな感じになります
環境性能の高い住宅に住むことで、電気代やガス代といった光熱費を抑えることが可能。なお、住宅と工場が隣接していても、住宅の窓や壁の遮音性を確保するなど、騒音が軽減されるよう配慮されたマンションに。

この地域は、工場・オフィスと住宅が、お互いに配慮し合いながら、共存できるまちにしていくのである。

ちなみに、周辺には商業施設も

◆その3…隣接する市町と一体的なまちをつくる
JR桂川駅や阪急洛西口駅の周辺などにおいて、高い建物の建築が可能に(20m→31m)。また、JR向日町駅周辺の工業地域・工業専用地域では、工場・オフィスなどに限り容積率を引き上げ(200%→400%)し、高さも無制限に。

○こんな感じになります
駅の周辺にオフィスや飲食店などが増えることでにぎわいを創出。また、工業地域などでは、新しい工場ができることで働く場所を創出。

~市境エリアでのまちづくり~
JR桂川駅・阪急洛西口駅周辺
若者・子育て世帯向けの自宅と職場が近いまちづくりを推進

JR向日町駅周辺
新たな産業の拠点づくりを推進

京阪淀駅周辺
住環境と調和した働く場所の創出や駅周辺の商業機能の充実などを推進

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