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【特集】地域のお年寄りの憩いの場 いーね・ふれ愛 サロン活動に幕(1)

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京都府伊根町

■支援の必要な方への寄り添ったサービスを
いーね・ふれ愛は平成13年から実に23年間という長きにわたり、地域の集会所でサロン活動を続けてこられました。8月末には町長を訪問され、今年度限りで終了すること、これまでの活動に対する支援のお礼を伝えられ、町長からは一時代を築いたことへの感謝が述べられました。
伊根花火の後日の訪問であり、4年ぶりの花火の感動などから会話が弾み、懐かしい思い出話も聞かせていただきました。

初期メンバーは芦原サカ江さん(西平田)、宇治富美惠さん(成)、倉清美さん(立石)、永濱みな子さん(高梨)、一井明美さん(越山)、太田アイリスさん(現在宮津市在住)の6人。その内、今でも活動を続けておられる芦原さん、宇治さん、倉さんの3人が訪問されました。

芦原さんからは、福祉運送サービス、丹海日出駅前での「い〜(わ)〜ね」での弁当販売など、今では当たり前となりつつある事業ですが、当時としては支援の必要な方への寄り添ったサービスの話。サロン活動に参加されるようお年寄りさんを誘ったところ断られたこと。全盛期にはスタッフが28名もおり、大勢のスタッフに支えられ続けてくることができたこと。
宇治さんからは、町中の公民館や集会所を見に行き、サロンが実施できる場所かどうかの確認、区長さんへの説明や会場を貸してもらう相談にまわった苦労話。サロン活動に理解を示し寄り添い協力してくれた地域もあって嬉しかったこと。サロン開始当時の地域の集会所は和式の便器であったことから、滝根地区での開始の前日に岩滝まで据置き式の便座を買いに行ったこと。また、その便座をサロン会場に持ち込んで活動されていたこと。
倉さんからはサロン活動の前に町のヘルパー養成講習を受け、講習ごとの感想文の提出、開始時間が早くなったことを知らず、講習に遅刻した時の反省文を書いた思い出を振り返り、当時、自分が若かったことや家族の理解があったことからできたことだとお話しいただきました。
サロン活動に携わったことにより、伊根町中の人と知り合いになれたことに感謝していますと聞かせていただきました。

■出会ってきた方は、延べ約17,000人!
いーね・ふれ愛は活動開始当時から参加される方の負担は500円。昼食、おやつの他に、折り紙、手芸の創作活動、音楽や運動をしながら、時には世間話も。滝根の集会所から始まったサロンは、参加者の声を聞きながら、その声を受けて、徐々に会場が増えていき、3年後には8会場までになりました。近年、これまで参加していた高齢者が来られなくなったことや、コロナ禍での開催が困難になった時期もあったことから、現在は5会場での開催となっていますが、23年間で1,700回以上。平均して10人ほど参加いただいたので、今日まで出会ってきた方々は延べ約17,000人になります。
コロナ禍でも開催を待ち望んでいてくださることがあることから、どのようにしたら開催できるか考えながら取組まれてきました。23年間、参加者、町からも支えられ続けてくることができ、振り返るとあっという間だったようです。

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