文字サイズ
自治体の皆さまへ

モニター通信

17/28

京都府宇治田原町

広報モニター
松本雅代さん(立川)

“大掃除”ご存知ですか?
今年は父の三十三回忌でした。平成三年七月十日、暑さに弱かった父は、癌との闘いに敗れ、力尽きて五十六年の生涯を閉じました。私の記憶が確かであれば、わが家の夏のイベントが行われなかったのは、その年たった一度だけでした。
今日は、わが家の夏の恒例行事“大掃除”についてお話したいと思います。今年は主人と私、息子二人と甥、高校生の孫二人の総勢七名、わが家はじまって以来の大人数で行うことができました。まず、家の中にあるものをすべて出します。建具をはずして、座敷机も、床の間の置き物も掛軸も、壁にかかる額も…。
物がなくなったら、天井のぞうきんがけです。孫二人が脚立に乗って隅々まできれいに拭いてくれました。次に畳をあげます。あげた畳は木片をはさんで隙間をあけて並べて干します。畳を運び出したら敷きつめてある新聞紙をはがして床板をずらして床下に風を通します。
わが家は古いのでコンクリートの基礎はなく、石の上に柱を立てたタイプのつくりなので床下を見渡すことができます。畳を干している間に二階の物置の片づけをしました。古い衣料品、茶業を営んでいた頃に配ったのであろう、店の名前の入った扇子や団扇も大量にでてきました。古い写真やレコードもありました。一角がすっきり片づいたので昨年小屋を解体したときに残していたものを収納することができました。
午後の作業は、床板を元にもどして新聞を敷くところからはじまります。畳はたたいて縁を手ぼうきではいてほこりを落とし元に戻します。建具は障子やふすまを葦の障子に入れ替えます。秋、涼しくなるまで夏バージョンの建具で過ごします。
暑さと忙しさでへとへとになりますが、心地よい疲れです。今後も受け継いでくれることを願っています。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU