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上野家でひと休み

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京都府舞鶴市

■大庄屋(おおじょうや)上野家
江戸時代の後期に建築された大庄屋上野家。かやぶきの母屋を中心に長屋、土蔵群、書院庭園などで構成されています。「大庄屋上野家」の由来は、時をさかのぼること江戸時代。当時住んでいた9代目の上野宗永が、田辺藩から由良川流域14カ村の庄屋を取りまとめる「大庄屋」に任命されたことにちなんでいます。

■市へ譲渡
当主が市外へ移り住んだため、空き家になっていた土地建物が平成15年に市に寄贈され、平成17年に加佐地域の郷土・自然文化資源などの活用、憩いと交流の拠点となる場を提供することにより、市民の交流や地域の活性化を目的に加佐地域交流拠点施設として開館しています。

■新たな風
今年6月、新たな地域交流の場として、大庄屋上野家にレストラン「創作料理上野家」がオープン。上野家のコンセプトを生かし、人と人がつながり交流・憩いの場となるでしょう。
今後も、官民が連携して、地域資源を最大限活用し、地域活性化に取り組みます。

■創作料理上野家に関わる人にインタビュー!
▼調理 創作料理上野家 飲食総括マネージャー 安田 拓磨さん
○修業から得た経験を生かした料理
全3種のコース料理は、機械を使わず全て手仕込みにしています。大阪やイタリアのナポリで修業した経験を生かして、地中海料理を上野家のイメージに合う「和」テイストにした料理を楽しんでいただきたいからです。オムライスは、ソースを何時間も煮込んだデミグラスソースを使用し、卵もだし巻きにするなど一般的に皆さんが思うオムライスと違うものになるよう工夫を凝らしています。また、季節に合わせて、冷製パスタや旬の食材を使用したピザなどを提供したいと考えています。舞鶴市内の人も舞鶴に遊びに来られた人も料理を楽しんでほしいですね。

▼経営 株式会社ウェルアグリ 代表取締役 後守 貴博さん
○地産地消で地域活性化
今回オープンした「創作料理上野家」では、料理のメインとなる米や卵のほか、お茶などを地元農家から仕入れています。地元の食材や文化など良いところを継承し、どんどん発信することが地域の活性化につながると考えています。上野家が、地域の会合や人との交流の場として、料理を楽しんでいただきながら、ワイワイできる空間になればと思っています。今後は、ここを拠点に、外国人旅行者向けに市内を周遊できるツアーや各種企画展など、地域の人と一緒に地域の魅力発信を展開していきたいです。

▼農家 霜尾 喜三さん
○今ある地域を継続するため
「地域にある広大な農地を耕作放棄地にしたくない」との思いから、農業をしています。高齢化などで、農業を続けることが難しくなった人などに「農地を使ってほしい」と頼まれることがあり、その時もほとんど使用させてもらい、米や野菜を栽培しています。今回「創作料理上野家」に提供する食材も、そのような農地で栽培したもので、皆さんから「おいしい」と言っていただいています。イノシシやシカなどの被害から農地を守るのは大変ですが、これからも栽培を続けていきます。

▼利用者 村上 祐香さん
○開放的な場所でランチを楽しむ
大庄屋上野家には初めて訪れました。古民家のゆったりできる空間は、このような家に住んだことがない私でもなぜか懐かしさを感じることができ、日常から離れた気分でした。料理はコース料理で、食事のペースに合わせて出していただいたので「早く食べないといけない」と思うこともなく、友人と談笑しながら楽しむことができて良かったです。非日常を味わいながら、のどかな自然と共にランチを楽しめるので、日頃、仕事で忙しくしている人やリフレッシュしたいと思っている人にもお勧めしたいですね。

担当:農林水産振興課

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