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教育と文化-私の心のアンコンシャス・バイアス-

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佐賀県伊万里市

私たちは人と接するとき、無意識に相手によって態度や振る舞いを変えることがあります。
例えば、子どもと接する時には、その子どもが男の子か女の子かで、与える物や声掛けの仕方が違います。また、仕事においては、出張が多い職務は男性にだけ任せたり、障がいがある人には簡単な作業だけをお願いしたりしていることがあるのではないでしょうか。
さて、皆さんは『アンコンシャス・バイアス』という言葉をご存じですか。
これは『無意識の思い込み、偏見』と訳され、誰かと話すときや接するときに、これまでに経験したことや、見聞きしたことに照らし合わせて「この人は○○だからこうだろう」というように、あらゆるものを「自分なりに解釈する」という脳の機能によって引き起こされます。誰にでもあるもので、これ自体が問題ではなく、気付かずに生まれた言動が影響を及ぼすことがあり、これが組織の中では個人の能力を見誤ったりすることにもつながります。
自分に置き換えてみると「あれは偏見で、自分の中の偏見を隠すために特別な気遣いや配慮に塗り替えたのではないか」と思い当たることがいくつもあります。
我が子の子育てでは「B型の子はのびのびとやりたいことを見つけるだろう」、「A型の子はしっかりした子に育つだろう」と思っていましたが、実際はB型の長女は几帳面で計画的、A型の長男は自由なスタイルに育ち拍子抜けしました。
違いに価値を見つけ、違いを尊重し、その人が持つ能力を最大限に発揮し組織の生産性が高まれば、社会の中でダイバーシティの推進がより一層進んでいきます。
その判断、その行動に『自分の中の思い込み』がないか一度立ち止まって考えることから始めてみませんか。
【伊万里市男女協働参画懇話会『いまりプラザ』委員】

問合先:企画政策課男女協働推進係
【電話】23-2115

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