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郷土の文化財

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佐賀県伊万里市

■史跡大川内鍋島窯跡調査事業
〜日峯社下窯跡(にっぽうしゃしたかまあと)の調査成果(6)〜

肥前磁器の海外輸出のきっかけは、一六四〇年代に中国の王朝交代による混乱が原因で中国製磁器の輸出が止まってしまい、それを補うために有田や波佐見で作られた磁器製品が長崎を経由して輸出されたことが始まりです。今まで、大川内山では海外輸出用の製品は作られていないと言われていましたが、今回の調査では、主に東南アジア向けに輸出された製品が出土しました。
写真1は口径29センチ、高さ約10センチの大振りな鉢で、外面には染付で唐草とボタンの花が描かれています。
写真2は碗(わん)です。内側の底の部分の模様は何かわかりますか。もともとは鯉こいを描いていましたが、簡略化して鯉とは思えない模様になっています。
そのほかには青磁大皿や内側に龍を描いた小皿、香合などの輸出用製品が出土しています。しかし、生産量は少なく、鍋島焼の出土点数よりも少ない点数となっています。
※写真は、本紙をご覧ください。

問合先:生涯学習課文化財係
【電話】22-1262

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