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《特集1》防災特集 自らの命は自らが守る〜災害に備える〜(1)

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佐賀県伊万里市

平成28年4月の熊本地震や日本各地で多くの人命や家屋への被害などをもたらした令和2年7月豪雨など、毎年のように甚大な被害を及ぼす災害が発生しています。
災害は、いつ、どこで発生するのか分かりません。皆さんの命と暮らしを災害から守るため、防災について考えることが大切です。
今回の特集では、皆さんの命と暮らしを災害から守るための大切な情報など紹介します。特集をきっかけとして、自然災害・原子力災害への備えや、災害時の情報収集と自身の行動、被害が発生したときの対応などを確認しましょう。

1.自然災害への備え
いつ起こるかわからない自然災害。被害を最小限に抑えるためには、日頃からの準備や心構えが必要です。突然起きる災害に慌てずに済むよう、備えておくべき主なポイントについて紹介します。

■家の周囲の点検と整備
雨どいや側溝を掃除して、水の流れを良くしておきましょう。また、壁や塀などに破損しているところがないか確認し、不都合があれば修理や補強をしましょう。
崩れやすい崖など、家の周りの危険箇所を調べることも大切です。

■避難所などの確認
避難所〔表1〕や避難経路、家族が離れ離れになったときの連絡方法や集合場所などを事前に確認しておきましょう。また、雨の日を利用して、事前に水の流れなどを把握したり、水没しやすい道路や、少しの雨でも水かさが増す川などを確認したりしておきましょう。
〔表1〕確認を!いざという時の指定避難所・指定緊急避難場所一覧表

■避難するときの注意
・大雨警報発表時など、災害が発生する恐れがある場合は、各コミュニティセンターに市職員が待機しています。避難する場合は、まずコミュニティセンターに避難してください。避難所は住んでいる地区に限らず、どの避難所に避難しても構いません。
・コミュニティセンター以外の指定避難所は、休日や夜間などに無人となることがあります。事前に防災危機管理課に電話するか、市ホームページで確認をしたうえで避難してください。
・指定緊急避難場所としている小・中学校のグラウンドなどは、突発的に大規模な災害が発生した場合は、市の災害対策本部から指示があるまでの間、一時的に避難する場所です。

■食料の備蓄と非常用持出品
毎年、全国のどこかで豪雨や台風、地震などの大規模な災害が発生しています。
ひとたび災害が発生すると、電気やガスなどのライフラインが使えなくなったり、道路が寸断されることにより物流が機能しなくなったりします。
このため、最低でも3日分、できれば1週間分程度の食料や水などを家庭で備蓄しておくことが重要です。また、危険が差し迫った場合に速やかに避難するため、自身に必要な1日分以上の食料や水などを非常持出品としてリュックにまとめておき、持ち出せるように備えましょう。
▽備蓄品の例
飲料水、粉ミルク、衣類、毛布、マスク、アルコール除菌剤、体温計などで、食品は、ふだん食べるレトルト食品やカップ麺などを多めに買い、消費したらその分を補充するという『ローリングストック法』があります。
▽非常用持出品の例
飲料水、食料品(カップ麺、缶詰、チョコレートなど)、常備薬、貴重品、マスクなど

■市のハザードマップなどで災害の危険性を確認
▽わがまち・わが家の防災マップ
近年の災害の激甚化を受け河川やダム下流域における洪水浸水想定区域の見直しなどがあり、危険区域が変更・追加されたことから『わがまち・わが家の防災マップ』を更新し、4月に全世帯に配布しました。
防災マップは、1枚の地図上に土砂災害警戒区域や河川・津波の浸水想定区域を表示しているほか、各行政区で設定した避難所や避難経路、地元が把握している危険箇所、過去に発生した浸水の実績などの情報を表示したもので、それぞれの地域の実情を反映しています。
日頃から、この防災マップを使って、自宅の周辺や通勤・通学経路などにある危険区域、いざという時の避難場所などを確認し、災害に備えておきましょう。
防災マップは市ホームページでも確認できます。

▽いまりんマップ
4月からインターネット上で、ハザードマップなど市内のさまざまな地図情報を閲覧できるサイト『いまりんマップ』をオープンしました。
いまりんマップでは、災害の種類ごとに地図情報が確認できます。
公開情報:洪水浸水や土砂災害、高潮浸水などのハザードマップそのほか公共施設案内図、道路情報、河川情報など
閲覧方法:スマートフォンやパソコンから閲覧できます。
・2次元コードを読み取る(2次元コードは本紙をご覧ください。)
・『いまりんマップ』で検索
・市ホームページのトップページにあるバナーをクリック(詳細はは本紙をご覧ください。)

◆マイ・タイムラインの作成
マイ・タイムラインは、大雨や台風などの自然災害から身を守るための防災計画です。自身と家族がどのような避難行動をとるかをあらかじめまとめておくことで、いざ災害が起きたときに慌てずに避難することができます。
大雨警報や土砂災害警戒情報といった『気象情報』や『5段階の警報レベル』、『わがまち・わが家の防災マップ』、『いまりんマップ』を確認し、家族や地域と話し合いながら、マイ・タイムラインを作成しましょう。
マイ・タイムラインの様式は、佐賀県危機管理防災課ホームページからダウンロードできます。

2.原子力災害への備え
市は、玄海原子力発電所の近隣に位置していることから、市内全域が佐賀県から『緊急時防護措置準備区域(UPZ)』の指定を受け、さまざまな対策に取り組んでいます。
ここでは、原子力災害避難計画の概要などについて紹介します。

■市民の避難
▽避難先
・すべての市民は、玄海原子力発電所から30キロ圏外の市町に避難します。
・自治会ごとに同一の避難所(地域)を指定しています。
▽避難方法
・原則として自家用車を利用して避難します。
・自家用車での避難ができない人は、近所の人の車に乗り合わせるか、市が指定する集合場所に集合し、市公用車、県が手配するバスやタクシー、自衛隊の車両などを利用します。
▽避難経路
・主要避難経路(幹線道路)を通ることを基本とします。
・主要避難経路から避難所(施設)までの間の誘導は、警察や避難受け入れ先の市や町の協力を得て行います。

■市原子力災害避難計画の概要
原子力災害避難計画に基づく各町・地区の避難所は、令和4年3月に各家庭に配布した『伊万里市原子力防災のてびき』に記載しているほか、市ホームページで確認できます。

問合先:防災危機管理課防災危機管理係
【電話】23-2130

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