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自治体の皆さまへ

《特集》空き家対策 我が家の未来を考えてみませんか(1)

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佐賀県伊万里市

現在、空き家は年々増加していて、大きな社会問題となっています。
これは、住んでいた人が亡くなったり転居したりしたときに、売却するなどの利活用がされることなく家が残り、放置されていることが多くの原因です。
あなたやあなたの家族は、自分が住まなくなったときに我が家をどうするのか決めていますか。

■引継ぎや管理方法などを家族で話し合い『全員が同じ認識』を持つことが大切
◇一人一人に思い出が
皆さん、長い間過ごしてきた我が家や実家に思いを馳(は)せてみてください。どんな思い出が蘇(よみがえ)りますか。
初めて家に入ったときのワクワク感を覚えていますか。子どもが背比べをしたときにつけた印や小さい頃に貼ったシールの跡なども懐かしく思い出されるでしょう。数々の思い出が積み重なって年月が経過し、家族が成長していくに連れて巣立った家族がいて、住む人も変化していったことでしょう。
家族とともに歴史を刻んできた、大切な我が家の未来を家族みんなで考えませんか。

◇我が家の未来にどんな思いがありますか
我が家の未来を考えるにあたっては、まず、現在住んでいる人の気持ちを考えましょう。
例えば『家での生活が困難になったら施設に入ることを考えている』、『元気なうちに子どもの家族の近くに移り住みたい』、『最期まで我が家で暮らしたい』などの思いがあるでしょう。また、自分が住まなくなったあとについても『思い出が詰まった我が家には家族が住んでほしい』、『近くに子どもたちが住んでいないから売却したい』などの希望があるでしょう。

◇議題は『我が家』で家族会議をしましょう
あなたが我が家に抱いている思いと、家族の思いとでは違いがあるかもしれません。我が家のことは、自分一人では決められないことが多くあります。家族の気持ちを聞きながら、さまざまな選択肢を検討してそれぞれの家族に合った我が家の未来を考えましょう。

■まだまだ元気な『いま』こそが我が家の未来を考えるチャンス!
◇家財道具が増えすぎていませんか

■家財道具が多いことが家の利活用を妨げている原因のひとつ
片付けが対策の第一歩!元気なうちに家族と一緒に整理を始めましょう

◇家財道具を再点検
我が家をどうするか決まっている場合か検討段階である場合、どちらの場合でも、まずは家の中を見渡してみましょう。長い間生活をしていくと、自然と物が増えていきますが、必要以上に家財道具が増えていないか確認しましょう。

◇家財処分をスタート
家の賃貸や売却をする場合や親族が住む場合、解体をする場合にも家財の処分が必要で「いざ建物を利活用しようとしたときに、処分する家財が多すぎて途方に暮れてしまい放置をしてしまった。すると、みるみるうちに建物が老朽化して資産価値が下がり、利活用が困難になってしまい、空き家のまま放置してしまっている」といった話を耳にします。
このような状況にならないためには、住んでいる人とその家族が協力して少しずつ整理を始めることが重要です。一人では途方に暮れそうな量の家財も、手分けして、少しずつ進めていくことでいつの間にかすっきりとして利活用しやすい我が家になっていくはずです。
まずは着なくなった洋服をリサイクルしたり、使えなくなった家具や家電を処分したりするなど、手軽に始められる片付けが空き家対策の第一歩です。

◇思い立ったが吉日 重い腰を上げよう
空き家対策は、所有者やその家族が元気なうちに考え始めることが重要です。
例えば、所有者が認知症などで意思の疎通がうまくできなくなってしまった場合は、実子であっても所有権の移転ができず、売却することも解体することも困難になってしまいます。こうなると、もう住むことがなくても、相続が始まるまで建物が老朽化しないよう定期的に管理を続けなければいけません。

◇相続登記は必須
相続登記をしないままにしておくと、相続すべき最初の相続人が亡くなってしまい、次の相続が開始されるといった状況が続いていき、売却するにも解体するにも数十人の同意を得なくてはならないケースなどが発生します。
令和6年4月1日から、相続登記の申請が義務化されます。これは、所有者不明土地の面積が全国で九州本島の大きさに匹敵すると言われている状況を受けて、それらの土地の解消に向けて不動産に関するルールが変更になるもので『相続で不動産を取得した日から3年以内に相続登記を申請しなければならない』、また、違反した場合はお金を支払わなければならないケースも想定されています。
せっかくの不動産を『負動産』にしないためにも、専門家などに相談するなどしながら、家族みんなで意見を出し合い、全員が納得できる我が家の未来を考えましょう。

問合先:都市政策課住宅・空家対策係
【電話】23-2464

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