「寛容さと人権問題」
寛容とは、心が広くてよく人の言動を受け入れること、他者の過ちや欠点などを厳しく責めないことといわれています。
寛容さがたりないと、人の言動を受け入れないこと、他者の過ちや欠点などを厳しくとがめたりすることなどにより、人権問題につながっていくことがあります。
例えば、自分と異なる価値観や意見をもつ人に対するインターネット上の誹謗(ひぼう)中傷、特定の民族や国籍の人々を排斥しようとする差別的言動・ヘイトスピーチ、性的マイノリティに対する偏見・差別などがおきています。最近では新型コロナウイルスの感染者やその家族、医療従事者やその家族などに対する偏見・差別やプライバシー侵害などの人権問題がおきました。
11月16日は「国際寛容デー」です。1995(平成7)年のこの日、ユネスコ総会で「寛容に関する原則の宣言」が採択されたことにちなんで制定されました。
その宣言は、さまざまな文化や表現の手段、人間としてのあり方といった多様性を尊重すること、受け入れること、多様な社会を存続させることを目指しています。
さまざまな人権問題がおこらないようにするためには、まずは誰もが寛容さをもつ必要があります。寛容さがあれば、お互いに相手を尊重して、その違いやいろいろな考えの人がいると受け止めることができるでしょう。このことは人権へのよりよい理解につながる確かな一歩になると考えます。
(社会人権・同和教育指導員)
※市ホームページにも掲載しています。
毎月1日は「いじめ・いのちを考える日」です。
毎月11日は「人権を考える日」です。
問い合わせ:人権・同和政策課
【電話】40・7367【FAX】40・7327【Eメール】jinken@city.saga.lg.jp
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