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自治体の皆さまへ

【人権教育No.313】ともに生きる

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佐賀県多久市

「心にゆとりを」
「心」を「亡くす」と書いて「忙しい」と読みますが、字のごとく、自分が忙しいと感じている時は、心を見失っていることがあります。普段は、何も思わないのに、ちょっとした人の言葉や態度に反応して、感情的になったり、慌てたり、混乱したりします。そのような時には、だいたい選択を誤ります。正しい判断ができなくなっているのでしょう。すると、負の感情が沸いてきて、誰かにその感情をぶつけたくなってしまいます。うまくいかないことは「あの人のせい」「あの人たちは」と、誰かのせいにしてしまいます。いじめたり、バカにしたり、仲間はずしにしたりといった、差別につながるような行動をとってしまうこともあります。
忙しいと感じる時には、ひとつ深呼吸をして、自分の感情と向き合ってみませんか?鼻から大きく息を吸って、口からスーッと息を吐く。体中に酸素がいきわたって気持ちが落ち着いてくるのがわかります。その次は、なぜこんな気持ちになったのか、原因をよく観察してみましょう。自分の感情を大切にすることは、人権を考えることの始まりです。自分の感情に気づき、相手の立場も考えてみましょう。
慌ただしい毎日かもしれませんが、心にゆとりを持って過ごすことができたらと思います。それが周りに伝わってみんなも楽しいと感じてくれると思うのです。

社会教育指導員 野中久美子(のなかくみこ)

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