【特集】すべてのひと 自然にやさしい 安全・安心な うれし舎(や)嬉野市新庁舎建設基本計画

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Pick Up　将来の変化を見据えた、これからの時代の新庁舎建設に向けて

少子高齢化が急速に進展し、人口減少時代を迎えている中、AIをはじめとするデジタル技術の目覚しい進展とともにこれからの時代に求められる市役所の役割も転換期を迎えようとしています。このような中、嬉野市はこれから先の時代を見据えた「嬉野市新庁舎建設基本計画」をこのほど策定しました。

基本計画は、新庁舎建設に向けて先に策定した「基本構想」に基づき、暮らしやすさやまちの活性化につながる「まちづくりの視点」、市民と職員にとって使いやすい空間・動線を確保する「庁舎建設の視点」、新庁舎だけでなく、周辺の公共施設等の配置も含めた総合的な費用圧縮等を検討する「公共施設マネジメントの視点」から、設計に反映すべき事項等に関する方針を示すものとして策定しました。

■基本方針
これからの庁舎は、市民ニーズへの高度な対応力、大規模災害への対応力、効率的な執務環境などが、そのあるべき姿として期待されており、目指す方向性として5本の基本的な方針を定め、新庁舎建設を進めていきます。

基本方針(1)　市民の利便性が高い庁舎
基本方針(2)　防災機能が充実した安全安心な庁舎
基本方針(3)　環境にもひとにもやさしい庁舎
基本方針(4)　機能的・効率的で、経済的に優れた庁舎
基本方針(5)　まちの特性を活かした塩田庁舎の活用

■庁舎の建設予定地
※詳細は本紙をご覧ください

■新庁舎への期待
新庁舎についていろいろ聞いてみました!

○谷山　佳世さん(湯野田)
外観やデザイン性よりも、障がいをお持ちの方などが使いやすいような機能性を求めたいです。絵画などを展示できるスペースや花壇など外構にも気を配ってほしい。

○犬尾敦弘さん(三ヶ崎)
人口が減少し、経済が縮小する中で、ソフト・ハードともに従来と同じものを求めると、どこかで無理がくる。本当の歓声が響きあう嬉野市になってほしい。

[Q]建設費はいくら?
[A]概算で庁舎の本体工事費は35億1,000万円、そのほか解体費や外構工事費などを含めた全体工事費を50億5,200万円と想定しています。ただし、この概算事業費については、現段階での想定金額であり、詳細設計の実施並びに資材高騰などの社会情勢等により変動する可能性があります。
(単位：千円)

※Net Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の略称。
建物内で消費されているエネルギー収支ゼロを目指した建物のこと。

[Q]庁舎の大きさはどのくらい?
[A]新庁舎の延床面積は6,500平方メートル程度を目標とします。ICT活用による業務の効率化や書庫の文書削減等の工夫により、コンパクト化を図ります。
(県内他市庁舎の延床面積：武雄市…8,645平方メートル、神埼市…7,218平方メートル、唐津市…16,832平方メートル、鳥栖市…10,700平方メートル)

[Q]財源はどうなっているの?
[A]新庁舎建設事業の財源は、市の将来の財政負担をできるだけ軽減するため、交付税措置率が高い合併特例債の活用を第一優先としています。そのほか、公共施設建設基金や合併振興基金等を活用していくことにしています。

[新庁舎建設事業財源金額(単位：千円)]
合併特例債(新庁舎建設活用分)：1,200,000
公共施設建設基金：3,092,342
合併振興基金：180,000
補助金：508,120
一般財源：71,538
合計：5,052,000

[Q]新庁舎の完成はいつなの?
[A]新庁舎の建設事業は、合併特例債の履行期限となる令和7年度末の竣工を目指して進めていきます。

■パブリックコメント(一部抜粋)
基本計画(案)に関するパブリックコメント(意見募集)を実施しましたので一部を紹介します。

[ご意見]
市役所・行政サービスに用事がなくても、行きたくなる市役所になるといいなと思います。常設のカフェやフリースペース、広場での定期的なイベントなどがあれば、「たのしい市役所」として賑わっていくのではないでしょうか。
[回答]
現時点では常設のカフェなどは予定していませんが、チャレンジショップなどは取り組みやすいのではないかと思っています。他市の事例を参考にして、よりよい市民サービスが提供できるように計画していきたいと考えています。

[ご意見]
子育て支援センターを充実してほしい。やはり、町をにぎやかにするためには、子供が一番です。誰でも気軽に立ち寄れる遊び場は、子育てに必要だと思います。
[回答]
子育て支援センターについては、他市事例も参考とさせていただき、また、子育て世代の皆さんのご意見をお聞きしながら検討していきます。