■「ことばの力」
社会教育指導員 井原美津子(いはらみつこ)
8月に伊万里市で「伊万里市同和問題講演会」が開催され、落語家の笑しょう福亭鶴笑(しょうふくていかくしょう)さんの『誰も傷つけない本当の笑い』と題した講話がありました。
講話の中で、「ことば」はとても力を持っており、何も気にしないで話していると、人を傷つけてしまう。常に相手のことを考えて話した方が良いということを、ユーモア溢れる落語を交えながら話されました。その後、会場全体が徐々に明るい雰囲気になったことを実感しました。私も自然に心が落ち着き、ほっこりした温かい気持ちになりました。
今回、私が改めて学んだことは、「ことばの力」の重要な役割と大切さです。
日々の生活の中で、周囲の人と会話をすることは、コミュニケーションの基本です。相手を尊重することは笑顔の大切な鍵となり、「ことば」を選び発することで、お互いを認め合い、偏見や差別のない、一人ひとりが自分の個性に自信を持って生きていける世の中になってほしいです。
鶴笑さんは、国際交流や国際貢献の活動にも取り組まれており、「笑いは世界の共通語」をテーマにパペット落語を海外で披露されています。その中で、笑顔の根源は世代、時代、国境を超えても共有部分に存在すると感じられたそうです。
「笑顔」の輪が今後、ますます大きく広がることを願って過ごしていきたいです。
問合せ:人権・同和対策室(西館1階)〔担当:森永・本村〕
【電話】37・6136
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