OGI REPO VOL.144

31／33

小城のいろんな話題を突撃レポートするおぎレポ

■地域の魅力を発信しにぎわいを創出(小城町)
小城町岩蔵の標高300mの中山間地にある集落、石体(しゃくたい)で農家民宿を営んでいる大石さん一家。父の大石純史(おおいしじゅんし)さんと奥さんの美子(よしこ)さん、お二人の四男である啓太(けいた)さんと妻・絢子(あやこ)さんが、地域を盛り上げようとさまざまな取り組みを企画し、交流人口を増やしています。
「いやしの宿ほのか」は、美子さんが老後も続けられる仕事をしたいと得意の料理と空き部屋を活用するため、平成19年に始めました。美子さんのおふくろの味と啓太さんの居酒屋料理、そしてそば打ちなどの農業体験が人気となり、県外からも多くの人が訪れます。足を運ぶきっかけづくりのために春と秋には「石体まつり」を開催。さらに福岡県出身の絢子さんが嫁いできたことで、自然に恵まれた石体の情報発信に力が入りました。
啓太さんは「天山登山などで宿を利用していただくことが多いのですが、石体には巨石や神秘的な場所などたくさんの魅力があります。それらを周遊する体験やイベントも年間を通して企画しています」と話します。
絢子さんは「水がきれいで実り豊かな石体が大好きです。啓太さんには日常的なことでも、私には新鮮でワクワクすることばかり。そういったことを多くの人に共有して、石体を好きな人やここに住みたいと思う人を増やしていきたいです」と瞳を輝かせます。
ご両親の宿を支えつつ、地域の活性化に取り組むお二人の挑戦は始まったばかりです。

○いやしの宿　ほのか
小城町岩蔵5727
【電話】72・4693