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自治体の皆さまへ

3月は自殺予防月間です~発達凸凹(でこぼこ)と自死

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佐賀県有田町

発達凸凹という言葉をご存じですか。近年広まりつつある言葉で、存在に気付かないままでは本人や周囲が苦しい思いをしやすいものです。今回は多くの現場でカウンセラーとして活躍されている児玉真也さんにお話を伺いました。

■相談窓口
こころの健康相談統一ダイヤル【電話】0570・064・556(毎日24時間)
佐賀いのちの電話【電話】0952・34・4343(毎日24時間)
佐賀県自殺予防夜間相談電話【電話】0120・400・337(毎日23時~5時)
佐賀こころの電話【電話】0952・73・5556(平日9時~16時)
佐賀県精神保健福祉センター(予約制)【電話】0952・73・5060(平日9時~16時45分)
伊万里保健福祉事務所【電話】23・2101(平日8時30分~17時15分)
有田町こころの相談(予約制)【電話】43・2237(原則毎月第4火曜日)

私の主な職場は小中学校で、スクールカウンセラーをしています。そこでは、発達の遅れや特性のある、いわゆる発達凸凹のある子どもたちのカウンセリングや、ときには発達の検査をすることがあります。

■子どもたちの発達凸凹
発達の凸凹はあっても、いわゆる発達障害と診断される子どもは多くはありません。診断がなされる時は、発達の凸凹が強すぎて日常生活に支障があり、医療的・教育的・福祉的な支援が必要と判断される場合です。
発達の凸凹で困り感を抱えた子どもたちは、早ければ22・3歳、多くの子は小学校に入学する前後に、何らかの支援が入ります。うまくその支援と合えば、結果として生活での困り感が減って、その子の笑顔が増えることが多いです。

■大人の発達凸凹
現在の子どもたちはそうした支援を受けることが多いのですが、現在大人である私たちは、ほとんど受けられていません。なぜなら、当時は発達特性の研究が進んでおらず、社会的にもまだ理解がされていませんでした。よって、いわゆる「大人の発達障害」という言葉があるように、大人になって、職場や生活で失敗を重ねたり、メンタル不調で病院を受診して、やっと自分に発達特性があったと分かることが多いのです。
私が相談を受けた中で、特に心配な大人の発達凸凹の人の特徴として、不器用であること、感覚に敏感な人が多いように思います。普通の人以上に頑張らないといけないため、疲れやすいし、失敗もしやすい。失敗が続くと、自分の価値がなくなるように感じ、自己肯定感が下がります。それが、幼少期からずっと続いてきたのです。不器用さはコミュニケーションにも現れます。よって、誰にも悩みを話せず、うつ病その他のメンタル不調になりやすく、引きこもりや自死率も高くなります。また、身体的な不調、生活習慣病になる方も多いといわれています。
発達凸凹そのものは病気ではありません。その凸凹を活かして生活している人もいます。もしご自身が、ご家族が、日頃の生活で困っていたり、失敗が続いたり、それが、子どもの頃からあるなぁと思っておられたら、病院や、心の相談で話してみませんか。

■有田町こころの相談臨床心理士 児玉真也(こだましんや)さん
困りごとがあれば心の相談や病院で相談してください!

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