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動物愛護週間特集~動物に関するトラブルの無い地域に~(9月20日~26日)(1)

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兵庫県たつの市

動物愛護センター龍野支所には日々ペット動物などに関する相談が多く寄せられています。皆さんの地域でも、今後動物の飼い方、接し方が原因で大きな問題に発展し、そのことで住民間の関係も悪化する可能性があります。
そこで、今回はこれまでの相談の中で、比較的多く寄せられた内容についてご紹介します。
そして、今後大きな問題に発展させないためにはどうすれば良いかなど、今一度考えていただければと思います。

◆犬の鳴き声
「近所の犬が夜間・早朝と長時間吠えており、うるさくて眠れない」などの苦情が寄せられています。犬が頻繁に吠える、長時間吠え続けると周囲の方たちにとっては大変迷惑なことです。愛犬がそうならないためにも飼い主の皆さんはこれからお伝えすることをぜひ知っていただき、必要とあれば今すぐにでも行動に移してください。
◇しつけ
飼い主が愛犬に対し、しつけを行うことは大切なことです。愛犬の鳴き声が少しでも気になるようなら対処し始めましょう。
また、しつけの方法がよくわからない場合は、ドッグトレーナーなどに相談することも手段の一つです。

◇周囲の方たちへの配慮
いざしつけなどを始めてみても、すぐには改善しない場合もあります。周囲の方たちへの配慮として、屋内飼育を行う、ケージを設置するなど、周囲に漏れる鳴き声のボリュームを抑えましょう。
また、普段からコミュニケーションを取っておくなど、周囲の方たちとの関係を良好に保ちましょう。

◆犬のふんの放置
「自宅の玄関先に毎日のように犬のふんが放置されて不快だ」「飼い犬が排せつしたふんを近くの川や他の人が所有する畑などへ捨てる」といった、飼い主として責任を果たせていない一部の方が原因で迷惑を受けている方も少なくありません。
◇ふんの放置は県条例違反
兵庫県では、動物の愛護及び管理に関する条例(第12条第2項)に、「飼い主の所有者等は、当該飼い犬が道路、公園、広場、その他の公共の場所においてふんを排せつした場合には、直ちに当該ふんをその場所から除去しなければならない」と定められています。ふんの放置は県の条例違反になります。愛犬がふんを排せつしたら必ず家に持ち帰ってから処分しましょう。

◆猫の侵入による被害 猫の頭数の増加
「自宅敷地内に侵入する猫のふん尿により悪臭が発生している、車を傷付けられる、植木や花壇を破壊される」「自宅敷地内の倉庫で子猫が数頭生まれている」など、猫に関する相談は、屋外で飼育されている猫(屋内と屋外を行き来できるように飼育されている猫を含む)、もしくは飼い主のいない猫が原因であることがほとんどです。
そこで、飼い猫の適切な飼い方と、飼い主がいない猫への接し方についてお伝えします。
◇飼い猫の適切な飼い方
・完全屋内飼育
愛猫を屋外で飼育していると、交通事故に遭う、他の猫とケンカをして怪我をする、病気に感染するといったリスクが生じます。完全屋内飼育はそのリスクから愛猫を守ることができます。
完全屋内飼育を始めるには、餌や水、トイレの他に飼育スペースを猫が上下運動できるよう整え、また、ゆっくり休める寝床、爪とぎなどを準備しておけば快適に暮らすことができるでしょう。
動物愛護センター龍野支所には猫の屋内飼養モデルルームがございますので、ぜひ見に来ていただき、参考にしてください。(お越しの際は事前連絡をお願いします)

・繁殖制限
猫は繁殖力が非常に高い動物です。雌雄が自由に交尾できるような環境で飼育すれば、あっという間に頭数が増え、悪臭や鳴き声などで周囲の生活環境に支障が生じます。飼い主は管理できる範囲の頭数を超えないよう飼い猫に不妊手術を行いましょう。
不妊手術を行うことにより、病気の予防やストレスの軽減、マーキング行為の減少に効果があるなど、飼い主にとっても愛猫の不妊手術は必要不可欠なものだといえます。

・所有者明示
完全屋内飼育を行っていても万が一の逃走に備えて、飼い主の氏名、電話番号を書いた名札を首輪に付けたり、直接首輪に書いておくなどし、迷子の防止だけでなく、飼い主責任の所在を明確にしましょう。また、マイクロチップの装着・情報登録を行うことも、飼い主の情報が確認できることから、有効な手段であるといえます。

◇飼い主のいない猫への接し方
・無責任なエサやり行為
「かわいい」「かわいそう」と、飼い主のいない猫にエサを与える行為は、排泄物の問題や望まない繁殖による野良猫の増加など、周辺の生活環境に大きな問題を引き起こしかねません。そうならないように無責任なエサやりはせず、そっと見守りましょう。

・忌避の方法
猫にとって快適な環境を快適でない環境に変化させることで、猫から受けている迷惑を一時的に軽減する方法があります。しかしその効果には個体差があり、猫が慣れてしまい効果がなくなることも少なくありません。
また、忌避の方法といっても、行き過ぎた行為をすると虐待となってしまいますので注意が必要です。 今回は猫にとってその場を快適にしないために一般的に用いられている方法を一部ご紹介します。
(1)猫のエサとなるものを取り除く
ゴミ捨て場を荒らされないようガードする。ペットのエサを屋外に放置しない。

(2)物理的に邪魔をする
猫の居着いている場所やトイレとなっている場所に植木鉢などの障害物を並べる。猫の通り道に大きめの石や軽石、とげ状のシートを敷く。

(3)猫の生理・生態を利用して猫が嫌がる環境を作る
土や砂場にたっぷり水をまき、十分に湿らせる。お酢や香辛料、コーヒーかすなどを散布する。レモングラス、ゼラニウム、ペパーミント、ローズマリーなどの植物を植える。

(4)猫が来た時に追い払う
水鉄砲を使用する(人の気配を感じられないように注意する)。センサー感知式の散水機、ブザー、超音波発生機を使用する。

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