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自治体の皆さまへ

【TOPICS_02特にお知らせしたいこと】避難行動要支援者支援制度(2)

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兵庫県三田市

【INTERVIEW】
「個別避難計画」の作成に関わり、避難の助けを必要とする当事者や地域で共助の取り組みを進める人たちに聞きました。

■乙原(おちばら)地区
▽自主防災組織 増田和彦(ますだかずひこ)さん
昨年、市と協力し、要支援者を想定した防災訓練を初めて実施しました。乙原地区は山に囲まれており、土砂災害警戒区域に指定されている場所がいくつもあります。そのため普段から雨の降り方などを気にかけ、地域の皆さんに早めの避難を呼びかけています。

▽計画作成者山之口薫(やまのぐちかおる)さん
高齢になるにつれて足腰が弱くなり、もしもの時が心配で個別避難計画を作成しました。個別避難計画を作成することで、いざというときに誰かと避難できる「1人ではない」という安心感が生まれます。計画作成後は、市の職員が家を訪問し、家周辺の環境などを観察して、災害時の危険なポイントなどをアドバイスしてくれるのも助かります。

■富士が丘地区
▽自主防災組織 山口正治(やまぐちまさはる)さん、井川美佳子(いがわみかこ)さん
富士が丘地区では、個別避難計画をオリジナルの様式で作成しています。避難時のお薬手帳の携行や身体の細かな状態など、要支援者にさらに寄り添えるよう工夫しました。様式作成後は、地域内でポスティングによるアンケートを実施し「自分で避難できる」「家族・知人の助けで避難できる」「自治会の助けが必要」の3項目を質問。「自治会の助けが必要」と回答した約20人について、重点的に計画作成を進めることになりました。アンケートと同様にポスティングで様式を配布し、記入してもらうようにお願いしました。要支援者には「計画を作っているから安心」と思ってもらえるように取り組みを進めていきたいです。今年は要支援者の避難を想定した防災訓練を計画中。訓練をすることで課題が出てくると思いますが、それを解決してより災害に強いまち、隣近所の助け合いの気持ちが醸成されるまちを目指していきたいです。

■災害に強いまちづくり
▽三田市危機管理課 家門千香子(かもんちかこ)
三田市では避難支援が必要などの要件に該当し、避難行動要支援者として登録している人が、現在約2,600人います。その中で、災害上の危険箇所に居住する人には、市から声かけを行い、個別避難計画の作成を進めています。計画は、ご本人や家族、地域の人などと連絡を取り合い、話し合いながら作成します。災害はいつ発生するか予測できません。災害発生時、市や防災機関などは精一杯の災害対応にあたりますが、それには限界があります。誰一人取り残さない避難行動を実現するため、地域の皆さんには個別避難計画の作成へのご協力をお願いします。また、市においても地域に応じた相談や支援を行っていきます。

■地域版防災マップ・マイ避難カードを作ろう!
まち歩きなどを行い、避難経路や危険箇所を抽出し、地域版の防災マップやマイ避難カードを作成します。自力で避難が難しい人を救援する体制づくりや学習会、防災訓練など地域の減災を推進する機会として、また地域コミュニティの充実・活性化のため、地域で取り組んでみませんか※データ化したマップ、マイ避難カードは成果品としてお渡しします
申し込み:7月31日までに、申し込みフォーム(本紙掲載2次元コード)または申請書(窓口で配布、市HPからダウンロード可)に必要事項を記入し、郵送または窓口
対象団体:区・自治会(隣接する区・自治会合同でも可)
募集地域数:3地域(多数の場合地域性を考慮し選定)
内容:まち歩き、図化ワーキング、マイ避難カード作成など

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