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「特集」ジャンボ落花生 マメに生きる落花生の真実(3)

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兵庫県上郡町

■上郡町の自然の恵みを生かした一歩差をつける落花生
商工会の呼びかけに集まった生産者。経歴や規模、年齢はバラバラ。
でも、落花生に懸ける思いは同じ。
その中で、ファーム・円心河野さん、愛心福祉会平井さん、マルホファーム保村さんに話を聞きました。

▽みんなで力を合わせて 河野雅晴さん
「今年の落花生はできがいい」。たくさんぶら下がったジャンボ落花生を見て、手ごたえを感じている農事組合ファーム・円心代表の河野さん。
ほ場には、「今年の出来はまあまあやな」「あそこのランチ美味しかったよ」と話をしながら、出荷調整作業をされている女性の姿がありました。話を聞くと、「今年は加工品も考えているので楽しみにしておいて」とジャンボ落花生を使ったお菓子の開発を予定されているそうです。「うちは女性がたくさん作業に出てもらって助かっている」と満面の笑みをこぼされていました。
河野さんは、生産者が自立する必要があるとして、生産者が中心の「上郡町ジャンボ落花生特産化推進協議会」を設立。ジャンボ落花生を広めるために、意欲を見せています。

▽誰もが活躍できる社会を 平井秀和さん
「利用者が一生懸命に作業する姿を見ると、農業のすばらしさを再認識するんです」。そう語る社会福祉法人愛心福祉会愛心園フレンズの平井さん。昨年、農林水産省より「農福連携技術支援者」の認定を受け、上郡町で、農業者と福祉事業所を結ぶ役割を担う「農福連携コーディネーター」としても活躍されています。農福連携の取り組みは、障害者の就労や生きがい等の創出の場となるだけでなく、農業就業人口の減少や高齢化が進む農業分野において、新たな働き手の確保につながるものです。
「農作業は利用者の方にとって、向き不向きがありますが、それぞれの特徴に応じ、できる範囲でできることをやってもらってます」と、利用者一人ひとりとジャンボ落花生を優しく見つめ、細やかな気配りをされています。

▽市場に出荷し町外にPRを 保村祐治さん
「全国の市場に上郡町のジャンボ落花生が出荷されることを目指して頑張りたい」。落花生の取り組みに参加して、5年が経つ保村さん。知人に収穫作業を手伝ってもらいながら、1,100平方メートルの畑でジャンボ落花生を栽培しています。
「始めたころは、もっと生産者と生産量が増えると思っていたのに、あまり増えていない。それが残念。でも、産地化を目指して頑張りたい」と意欲をみなぎらせています。
「規模を拡大するためには機械化が必要。機械は高額なため、一人でなく複数名でシェアリングできる形が望ましい。ぜひ、全国に売り出したいという方、一緒にやりましょう」と熱い思いを語られました。
上郡町のジャンボ落花生が、全国の市場に出荷されることを目指し頑張っています。

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