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あの日を忘れず語り継ぐ

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兵庫県佐用町

◆平成21年8月9日 佐用町を襲った台風第9号災害から14年―
◇風化させずに安心安全なまちを
死者・行方不明者合わせて20人など、町内にかつてないほどの甚大な被害をもたらした平成21年台風第9号災害から、8月9日で14年が経ちました。
同日には、千種川と佐用川の合流地点に作られた復興ひろば(久崎)で献花が行われ、庵逧典章町長は「亡くなられたみなさまに対して、改めて哀悼の誠を捧げ、心からのご冥福をお祈りいたします。そして、また再びこのような悲しみを誰もが受けることのないような、安心で安全なまちづくりに努めていきます」と決意を新たにしました。
また、災害で兄家族4人が帰らぬ人となった井上英二さん(伊丹市)は「風化させてほしくないという思いで献花した。この災害を教訓に、早めの避難など、自分自身で命を守る行動をとってほしい」と話しました。

◇災害対応の教訓を継承する
役場はこれまで、阪神淡路大震災が起こった1月17日に防災訓練を行っていましたが、職員の防災意識を一層高めようと、今年は平成21年災害が起こった8月9日に職員の災害対応訓練を行いました。
訓練では、災害発生時の対策本部運営を想定した図上訓練を実施。次々に発生する被害への対応を、災害当時を知る幹部職員が中堅職員や若手職員に指導しました。今年入庁した居合(いあ)いかがりさん(税務課)は「災害発生時の行政の役割を知ることができた。町内の地名と場所をすぐに一致できないという自分の課題もわかったので、今後の業務に活かしたい」と思いを新たにしていました。
また、訓練を視察した島根県庁の藤井鉄也防災危機対策監は「災害対応を経験した職員が若手職員に教えることで、教訓を継承できるとても完成された訓練。来年も参加して、本県の防災にも活かしていきたい」と話しました。

◇平穏な一年が確認できる日
上月歴史資料館前では、亡くなられた人への鎮魂と未来への希望を込めた「上月行燈祭り」が開催され、日の入りとともに約250基の行燈が灯され、和紙から漏れる柔らかい光が会場を包みました。
また、他にも上月地域づくり協議会のかき氷のプレゼントや、ステージイベント、お楽しみ抽選会などが行われ、多くの人が会場を訪れました。
主催した皆田和紙保存会の藤田京子さん(上上月)は「今年で8回目の開催。このイベントが開催できるということは、今年一年、佐用町に何事もなく過ごせたという証しでほっとします」と町に大きな災害がなく、平穏に過ごせた一年を振り返りました。

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