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特集1:在宅介護のススメ 住み慣れた家でいつまでも(1)

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兵庫県加古川市

※この記事に関連したSDGs項目は、3番と11番

けがや病気などで家族の誰かに介護が必要になることがあります。また、高齢になれば、それまでできていたことに手助けが要るようになるかもしれません。
「歩行や食事、排せつなどの介助を家族だけでできるだろうか」「仕事や家事・育児との両立ができるだろうか」。介護する人の身体的・精神的な負担に不安を感じる人も多いでしょう。
介護が必要になった本人の希望はどうでしょうか。市が行った調査では「このまま自宅で生活したい」と答えた人が最も多い結果となっています。
「どうしたら自宅での生活を続けられるだろう」「自宅で体調が悪くなったらどうしよう」。そんなあなたを支えるサービスがあります。
介護サービスを利用しながら在宅介護をしている家族に話を聞きました。
要介護認定を受けていない65歳以上の人に聞きました。

■どこで介護を受けたいですか?
このまま自宅で生活したい…32.3%
いずれは介護保険施設に入所したい…19.7%
病院で治療や介護を受けたい…11.5%
いずれは有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅などに移りたい…7.3%
考えていない…9.7%
分からない…10.8%
無回答…8.7%

出典:高齢社会と介護保険に関する調査(令和4年度)

■CASE #1
Interview:定期巡回を利用して
About:定期巡回(定期巡回・随時対応型訪問介護看護)
介護士と看護師の定期的な訪問により、日常生活の介護や医療ケアなどを受けられます。また、緊急時には随時対応が受けられます。

○家が一番落ち着ける場所
定期巡回の利用者家族
3年前に父が認知症と診断され、半年ほどして今度は心筋梗塞で入院。退院に当たり、父は身の回りのことが自分でできたため、私と母は定期巡回を利用した在宅介護を選びました。
介護を始めた頃は「こうしないといけない」と自分で抱え込み過ぎて無理をしていたと思います。しかし、ヘルパーさんからの「できないことは私たちに任せて」という言葉に、一人ではなくみんなで介護するのだと思い直し、気持ちが楽になりました。今では、肩肘張らずに笑って暮らすのが一番だと思っています。
私がいないときでも、スマートフォンに訪問記録が届くので安心できます。両親も「娘がいっぱい増えたみたい」とヘルパーさんが来てくれるのを喜んでいます。
認知症になっても父は「ここがわしの家や」と言います。50年近く住み慣れた自宅でゆっくりと、皆さんの力を借りながら、今の生活を続けたいです。

[利用者の1日の流れ]
7:00…訪問身だしなみなど
11:00…訪問体調確認など
13:00…訪問排せつ介助など
17:00…訪問室温調整・換気など
19:00…訪問(随時)転倒時の対応など
21:00…訪問着替え、歯磨きなど

○その人に合った寄り添いとケアを
服薬管理など、本人には難しいことをフォローします。自分でできることは声掛けと見守りにとどめ、自立度を保てるように心掛けています。
在宅介護は大変だと思われがちですが、さまざまなサービスを上手く利用し、自宅での生活を続ける方はたくさんいます。私たちは定期的な訪問だけでなく、何かあったときは24時間対応します。
私が大切にしたいのは、その人に合った寄り添い方。「来てくれるのが楽しみ」と言ってもらえるととてもうれしいです。
定期巡回事業所:本田介護士

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