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自治体の皆さまへ

特集1:マリンガ市とのあゆみ姉妹都市提携50周年(2)

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兵庫県加古川市

■始まりは国際交流
さまざまな国際交流を通じて、すべての人が互いに尊重する社会を目指しています。携わってきた皆さんから話を聞きました。

●人生を導いてくれたブラジルとの出会い
第1回青年海外派遣団員は8人。初訪問の私たちの不安を、ブラジルのみなさんは無限の明るさと温かさと元気で一気に吹き飛ばしてくれました。新しい世界を肌で感じることの素晴らしさを知ることができた、とても貴重な滞在でした。
ブラジルにすっかり魅了された私は、独学と加古川在住のブラジル人やマリンガ市からの派遣生との交流などによりポルトガル語を覚えました。その後、思いがけずブラジルの航空会社で働いたり、日本人ブラジル移住100周年記念事業に携わったり、まさにブラジルとの出会いが人生を導いてくれたと思わずにはいられません。
ふれあってお互いを知ることは、多様な価値観を受け入れ、一緒に楽しめる仲間を増やし、人生を豊かにすることにつながります。
今はポルトガル語の翻訳と通訳のボランティアをしています。さまざまな活動を通して人と人をつなぐ場を作っていきたいですね。
胡重尚子(こしげなおこ)さん
1992年、第1回青年海外派遣事業に参加。現在は翻訳などのボランティア活動を行う。

本場のコーヒー豆がずらり

●日本語の講師を続けて
20代の頃、カナダに滞在していた時にアメリカ同時多発テロ事件が起きました。情報が得られない不安や、言葉が分からない外国で暮らす大変さを身をもって体験しました。
日本にいる外国人も同じではと考え、帰国後「日本語教育ボランティア養成講座」を受講。「外国人のための日本語講座」で講師を始めました。受講生により母国語が異なるなどの苦労もありますが、1年後、人前で日本語スピーチができるまでに上達した姿を見るとうれしくやりがいを感じます。
他にも、日本の企業で働く外国人に、講座やオンラインレッスンをしています。今後は「やさしい日本語」の普及ができたらと考えています。
中田有紀(なかたゆき)さん
「外国人のための日本語講座」で講師を18年間務める。2013年に姉妹都市提携40周年訪問団に賛助会員として参加。

○外国人のための日本語講座
外国人が安心して生活するために必要な日本語を勉強します。
日時:毎週木曜日午後7時~午後8時50分
場所:市民交流ひろば(JR加古川駅前カピル21ビル5階)

ときどき笑いも起こります

●分かり合うためには好奇心
元々英語や外国の文化に興味があり、大学生になったら青年海外派遣事業に参加したいと思っていました。マリンガ市では、至る所で「KAKOGAWA」の表示を見掛け、両市のつながりにびっくり。現地の学校を訪ねたときは、生徒たちが日本の童謡を歌って歓迎してくれ、涙が出るほど感動しました。言葉が通じなくてもたくさんの質問を受け、私や日本に関心があるのだととてもうれしかったです。言語は重要なツールですが、相手を知りたいという好奇心が一番大切。相手への不安を親近感に変えられると思います。現在は大学で多くの帰国子女や留学生と一緒に学び、サークルで翻訳や通訳のボランティア活動もしています。私たちの周りも急速に国際化が進んでいます。将来は、海外の人が日本で暮らすときのサポートや日本と海外をつなぐような仕事に就きたいと思っています。
谷星那(たにせいな)さん
今年の青年海外派遣事業に参加。2019年、中学生海外派遣事業でニュージーランドを訪問。

ホストファミリーと一緒に

●楽しく日本語レッスンを
高校2年生のとき、マリンガ市からの海外派遣生をホストファミリーとして迎えたことがきっかけで、ブラジルに行きたいと思いました。今回の訪問でその青年に再会でき、懐かしかったです。大学で発展途上国への支援などを学び、訪れた国で多文化が共生する社会のさまざまな困難を知りました。私にも何かできないかと考え、日本語のプライベートレッスンを開始。ミャンマーから来た人に週1回指導をしています。簡単な日本語は話せる人なので、身の周りであった出来事を楽しく話しています。今後は、文法の説明など、教える相手の習熟度に合わせた指導方法を学んでいきたいです。
芳本協佳(よしもときょうか)さん
プライベートレッスンで日本語の指導をしている。今年の青年海外派遣事業にも参加。

○プライベートレッスン
レベルや目的に応じて、マンツーマンで日本語を勉強します。
日時:週1回1~2時間程度
場所:市民交流ひろば

旅行の思い出を話しています

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