※この記事に関連したSDGs項目は、5番と10番
人を好きになる気持ちはその人だけのもの。誰を好きになるか、ならないかは自由です。また、自分が認識している性別、服装などで表現したい性別も人によってさまざまです。
一人一人が自分の性を生きるのは人権として尊重されるものです。しかし、LGBTQ+の人にとって自分らしく生きられる社会になっているでしょうか。
性の在り方についてもっと分かり合えれば、誰もが生きやすくなるかもしれません。性の多様性について考えてみましょう。
■性を構成する要素
性の在り方は4つの要素ごとに分ける考え方があります。
○身体の性 Sex Characteristics
出生時に判定された性別。身体的・生物学的特徴など。
○性的指向 Sexual Orientation
恋愛感情や性的感情がどの性別に向いているか。
○ジェンダーアイデンティティ Gender Identity
自分の性別をどう認識しているか。
○性表現 Gender Expression
服装、言葉づかい、しぐさなどから性別をどう表現しているか。
■SOGIE(ソジー)
性を構成する要素のうち「性的指向」「ジェンダーアイデンティティ」「性表現」の3つの要素の頭文字を取ってSOGIEといいます。SOGIEはすべての人が持つ「性の在り方」を示す概念の言葉です。
誰もが自分の性を生きています。それぞれの性の要素の捉え方も、人によって違います。その中でも、多数の人が持つ特徴もありますが、その特徴に当てはまらない人もいます。お互いの違いを尊重し多様性を認め合うことが大切です。
■LGBTQ+(エルジービーティーキュープラス)って何のこと?
SOGIEに関して少数である人を総称してLGBTQ+と呼びます。
6色のレインボーフラッグは、性の多様性を尊重するシンボルとして使われています。
●性的指向
○Lesbian レズビアン
女性の同性愛者。
○Gay ゲイ
男性の同性愛者。
○Bisexual バイセクシュアル
両性愛者。
○ジェンダーアイデンティティ
Transgender トランスジェンダー
出生時に判定された性別と自分が認識している性別が異なる人。
○Questioning クエスチョニング
自分の性の在り方がはっきりしない、決められない人など。
○+プラス
その他の性の在り方に関して少数である人。
※QはQueer(クィア)(性の在り方に関して少数である人を包括する言葉)を示す場合があります。
●きっとあなたの近くにも
自分の周りにLGBTQ+の人はいないと思っていませんか?
国内の調査によると、国民の5~8%程度はLGBTQ+の人だと推計されています。学校の1クラスに1~2人はいる計算です。LGBTQ+の人の中には、無理解や偏見を恐れて伝えることができない人も多く、その存在に気付きにくいだけです。誰もが、LGBTQ+の人に接している可能性があります。
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