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門脇真依さん(八千代南小学校出身)プロサッカーの道へ

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兵庫県多可町

東洋大学4年生で、多可町出身の門脇真依さん(中野間)が、8月にスウェーデンの強豪チーム「FCローゼンゴード」と契約し、プロサッカー選手としてのスタートを切りました。

東洋大学板倉キャンパスのグラウンドで楽しそうに笑顔をのぞかせる門脇真依さんの姿。
真依さんは、小学校1年生のとき、1歳上のお兄さんの影響で八千代少年サッカークラブに入団しました。
「お兄ちゃんがサッカーをしていて、自然とボールに触れるようになって、楽しかったです。」
当時あまり女の子がいない中、真依さんは6年間、サッカーに夢中になりました。
そして中学校入学のタイミングで、静岡県にあるJFAアカデミー福島に入学。12歳で家族と離れ、単身静岡県に旅立ちました。
「レベルの高いチームを求めて、自分で決めました。」
中学・高校の6年間、真依さんはサッカー漬けの日々を過ごし、卒業後、東洋大学へと入学しました。
「サッカーに一番集中できる環境だと感じました。自分のやりたいこと、目指しているサッカーができると思って選びました。」
女子サッカー部の石津遼太郎監督が、「1年生からずば抜けていた」と話す真依さんの一番の武器は、スピード、そして単独で相手を突破できる高いテクニック。4年間エースとしてチームを引っ張りました。

「サッカーをするうえで、大切にしていることは、『自分で自分の限界を決めないこと』。常に成長し続ける思いでプレーしています。」
東洋大学は、令和4年の全日本大学選手権で初優勝を果たしました。真依さんはチームのエースとして3得点をあげ、勝利に貢献しました。
「優勝するんだというチャレンジ精神をずっと持ち続けた。自分にとってとても大きな経験でした。」
真依さんにチャンスが巡ってきたのは、今年の3月。海外遠征に参加した際に、海外の選手のプレーを目の当たりにし、大きな衝撃を受けました。
「知らない世界を体全体で感じて、すごくワクワクしました。」
海外でプレーしたい。幼い頃からの夢が一気に目の前に広がりました。そこでの出会いがきっかけで、スウェーデン1部リーグの強豪『FCローゼンゴード』からスカウトの声がかかりました。
「このチャンスを大切にしたいと思い、海外での挑戦を選びました。」
真依さんは卒業を待たずに、8月上旬に渡欧。新しい世界での挑戦がスタートしました。「これまでのセンターフォワードに加え、トップ下のポジション、ゴール前で違いを出せる選手に、と言われました。」
プレー中の圧倒的な攻撃力を武器にする真依さんですが、悩む時期もたくさんありました。
「普段から、自分は点を取らないと、結果を出さないとチームに貢献できていないと思っていて。悩んだ時期もたくさんあったけど、いろいろな人に相談しながら、壁にぶつかることで学んで、自分の意識を変えるということの繰り返しで今の自分がいます。」
大好きなサッカーだからこそ、乗り越えるべき壁がある。
「あまり高い目標を言うのは好きじゃないので。まずは目の前のことに集中して結果を出したい。もっともっと上を目指したいけど、今のチームに貢献することが次に繋がると思っています。
地元をはじめ、いろいろな人たちが応援してくださっているからこそ掴んだチャンスです。自分が活躍することで、地元を盛り上げたいし、サッカーをしている女の子たちにも夢を与えてあげたいなと思います。」
12歳から多可町を離れ、22歳で海外へ。幼い頃、近所のグラウンドでボールを蹴っていた女の子は、たった1人で世界の舞台に立とうとしています。
ふるさとからエールを。なりやまない拍手を。

■すごい奴が来たな
東洋大学女子サッカー部
石津遼太郎監督
1年生のときから、スピードだけでなく、相手とのかけひき、ボールの扱い、すべてを兼ね備えていて、ずば抜けたポテンシャルを持っていました。すごい奴がきたな、と正直思いました。
結果を求められるポジションで点を取るために常に成長し続ける、相手にとっては怖い選手でした。
本人の努力で掴んだチャンス。上れるところまで上り詰めてほしいです。

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