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自治体の皆さまへ

人権一口メモ No.253

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兵庫県太子町

■誰もが自分らしく生きられる社会
本年度の住民学習会で活用していただく人権啓発映画「バースデー」を紹介します。この映画のテーマは、「性の多様性を認め合う~誰もが自分らしく生きられる社会をめざして~」です。
この映画の冒頭で、娘に「女らしく」振舞ってほしいと願う母親に対し、主人公は、自身がトランスジェンダー男性(自認する性が男性)であることを告げます。わが子のカミングアウトを受け入れられず苦悩する母親は、主人公の上司や自身が勤める会社の同僚など、さまざまな人々の考え方に触れ、次第に自分の心と向き合っていきます。そして、「自分らしく生きることの大切さ」に気付き、わが子を受け入れる姿が描かれています。
もって生まれた体の性が、心の性と一致せず、自身の体の性に対して違和感をもつ人のことを「トランスジェンダー」と呼びます。このような性的少数者の割合について、本年度、太子町民主化推進協議会総会にてご講演をいただいた日本LGBT協会の清水展人さんは、「調査団体にもよるが、人口の約8%程度」と言われていました。
性的少数者については、依然として社会の理解が進まず、偏見や差別に苦悩し、生きづらさを感じている状況などさまざまな問題があり、深刻な人権問題になっています。一方、カミングアウトされた家族や友人などは、偏見や知識不足によって、理解しようと向き合う前に混乱や抵抗感にとらわれてしまうことが多くあります。
性の在り方は多様で一人一人の人権に関わることであるため、性的少数者の存在や悩みに気付くことが大切です。性の多様性を認め、互いの人権を尊重することは、全ての人が自分らしく生きていける社会につながっていきます。
町内においても通学服の見直しや登校班の編成の仕方など、各小中学校で取組が推進されています。
この映画を通して、性的少数者について正しく認識するとともに、身の回りに同じような状況はないか、どのような支援ができるか考えていきたいですね。

問合せ:社会教育課

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