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特集 3・13 姫路市中央卸売市場が移転・開場 播磨・姫路の食はここにあり

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兵庫県姫路市

昭和32(1957)年の開場以来、60年以上にわたり、「市民の台所」として皆さんの食生活を支えてきた姫路市中央卸売市場。老朽化に伴い、旧施設の稼働を終え、3月13日、手柄地区から白浜地区に移転・開場しました。

■開場までの長い道のり
手柄地区(延末)で営業を続けてきた旧中央卸売市場は老朽化が進み、品質・衛生管理や安全性の面から、生鮮食料品をはじめとした食の流通拠点としての機能の維持・継続に問題を抱えていました。
そこで、平成24(2012)年から、場内事業者が中心となり、ソフト・ハードの両面から将来における市場の在り方を検討。その結果を踏まえ、市は同27(2015)年8月、中央卸売市場の白浜地区への移転・再整備を決定しました。
しかし、その2カ月後、移転予定地の土壌汚染が判明。翌年設置された外部専門家会議の意見を元に、同30(2018)年には土壌汚染対策を徹底的に実施しました。
それと並行して、新市場の設計や建設用地の取得、場内事業者に対する移転意向調査などを進めてきました。
令和2(2020)年からは2年の歳月をかけて整備工事を実施。現在の食品流通に必要不可欠な機能を強化した「播磨の食の拠点」として、新市場は今春、白浜地区で新たなスタートを切りました。

■新市場の体制
新市場には青果部21社(卸売業者1社、仲卸業者20社)、水産物部15社(卸売業者2社、仲卸業者13社)、関連事業者20社の計56社が入場(5年4月現在)。これまで培ってきたノウハウを生かしつつ、コールドチェーンをはじめとした最新鋭の市場設備を活用し、姫路の食の流通と市民の皆さんの食生活を大本から支えていきます。
これからも姫路市中央卸売市場にご期待ください。

■基礎データ
所在地:白浜町甲1920-54
区域面積:69,419.71平方メートル
卸売場棟:21,777平方メートル(鉄骨2階建て)
管理棟:2,901平方メートル(鉄骨2階建て)
運送事務所棟:167平方メートル(鉄骨平屋建て)
廃棄物集積棟:553平方メートル(鉄骨平屋建て)

■開場記念式典を開催
新市場の開場に先立ち2月19日、市場関係者をはじめ、国や県、地元関係者など約200人を招待し、開場記念式典を挙行。新たな「食の拠点」の完成を祝いました。

■しらさぎ青果株式会社
代表取締役 福岡敏朗さん
卸売市場の移転を見据え、青果仲卸業者3社が合併してできた会社です。飲食店やスーパー、病院などに旬の果物を卸し、青果の流通を担っています。
新市場は、私たち場内事業者が設置構想前の段階から市と議論を重ねながら検討してきたもので、建物自体が一定の温度に保たれ、搬入・搬出経路の段差がなくなるなど、格段に使い勝手が良くなりました。ハード、ソフトが出そろったので、これからはヒューマン、人材育成や顧客とのつながりを大切にしつつ、従業員と共に、「今までとは違う景色を見に行こう」と意気込んでいます。

■開場初の市民参加型教室 本場・紀州の梅の漬け方講習会
本場の紀州梅を使って、梅干しや梅酒、梅ジュース等の作り方などを学べます。
日時:6月13日(火)、午後1時~3時
場所:中央卸売市場
対象・定員:市民。50人(応募多数の場合は抽選)
参加費:1人500円
申し込み:5月22日(月)までに、ホームページで中央卸売市場へ
ID:23474

■Zoom!新市場のここがスゴイ!
▽閉鎖型で衛生管理
電動式やシート式のシャッターで外気を遮断し、建物内の衛生管理体制を強化

▽コールドチェーン強化
入荷から出荷まで、商品の特性に合わせた温度管理ができる低温・冷蔵設備を導入

▽場内物流の効率化
市場取引に関する施設をすべて一つの棟に集約し、商品の運搬や積み込みが容易に

▽近隣漁港等との連携
場外に水産冷蔵庫を設置し、食の拠点として妻鹿漁港や直売所などとの連携を強化

▽災害時の物流拠点
建物の耐震化により、災害時でも生鮮食料品などの流通を維持できる物流拠点に

問合せ:中央卸売市場
【電話】287-9833

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