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高齢者の暮らしをサポート 地域包括支援センター

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兵庫県宍粟市

「外出機会が減り、足腰が弱ってきた」「家族に介護が必要になってきたけど、どこに相談すればいいか分からない」などと感じることはありませんか?そんなときにまず相談する場所が、「地域包括支援センター」です。地域で暮らす高齢者やその家族などの相談窓口である同センターの具体的な役割や利用方法を紹介します。

■教えて! 地域包括支援センターのこと
地域包括支援センター
社会福祉士 中川理恵子(なかがわりえこ)

▽どんなところ?
高齢者の介護や福祉、健康医療など生活全般に関する相談窓口です。相談できる内容は日常でのちょっとした心配事から介護や金銭的な問題など多岐にわたります。多様な問題に対応するために、さまざまな職員が配置されています。一人で悩まず気軽に相談してください。

▽どこにあるの?
市役所北庁舎1階福祉相談課にあります。また、一宮・波賀・千種保健福祉課にもサブセンターがあります。

▽スタッフについて教えて!
介護予防支援のほか、医療機関と連携をしながら医療相談を受ける「保健師」、高齢者の権利擁護(虐待や成年後見制度)の相談を受ける「社会福祉士」、介護全般の相談を担当する「主任介護支援専門員」、認知症の人やその家族の相談を受ける「認知症地域支援推進員」、高齢者世帯の自宅を訪問して生活状況を確認する「高齢者実態把握員」など専門知識を持った職員がいます。これらのスタッフが連携して、問題を解決できるよう支援をしています。

▽相談するにはどうしたらいいの?
電話や来所による相談のほか、相談者の自宅を訪問することもできます。

▽どんなことを相談したらいいの?
困りごとが漠然としていて、はっきりしないことでも大丈夫です。「介護について分からないことが分からない」「親の様子がなんとなく普段と違う」などの相談でも、職員が一緒に問題点を整理し、どのようなサポートが必要か考えます。まずは相談してください。早い段階で相談することで早期の問題解決につながります。

■例えばこんな相談があります
◇事例1 金銭管理が不安
最近、通帳などをよく失くすようになり、今後の金銭管理などが不安です。どうしたらいいでしょうか。
↓相談
自分の代わりに、親族や第三者が契約手続きや金銭管理をしてくれる「成年後見制度」について説明し、利用手続きの手助けをします。

◇事例2 介護予防について
最近、足腰が弱ってきたと感じます。何か予防方法はありませんか。
↓相談
いきいき百歳体操や家でできる運動を紹介したり、健康づくりのための日常生活での改善点をアドバイスしたりするなど、筋力を維持できるようサポートをします。

◇事例3 認知症の家族について
家族が認知症と診断されました。これからどうしたらいいでしょうか。
↓相談
本人や家族の思いを聞きながら、地域のつどいの場や介護保険サービスの利用につなげ、安心して自宅で生活できるよう、関係機関と連携し、すぐに動ける体制を整えます。

◇事例4 介護をする家族から
高齢者が高齢者を介護する老々介護をしていますが、自分が倒れた時のことを考えると、不安です。
↓相談
自宅を訪問して状況を確認し、介護保険サービスなどが利用できるよう支援し、家族の介護負担の軽減につなげます。

「高齢者を家族だけでなく、地域全体で見守ることが必要です。」
地域包括支援センター
所長 栗山早苗(くりやまさなえ)

◆身近な高齢者がこんな場合に連絡して
・最近、外に出ている姿を見かけなくなった
・高齢者宅から怒鳴り声が聞こえる
・郵便受けに新聞などがたまっている
相談を受けると、職員が家を訪問し、医療・福祉関係機関などと協力しながら解決を図ります。特に一人暮らしの人への支援では、近所の人や民生委員などからの相談がきっかけになることが多いです。相談者の情報は必ず守られます。

▽相談はこちら
・宍粟市地域包括支援センター(福祉相談課地域包括支援係)【電話】63-3167
・一宮保健福祉課【電話】72-2100
・波賀保健福祉課【電話】75-8800
・千種保健福祉課【電話】76-8600

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