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自治体の皆さまへ

人とつながり支えあう(3)

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兵庫県川西市

■皆で少しずつ担う地域福祉
社会福祉協議会 事務局次長 髙田浩行さん
○能力と経験を皆が生かせる地域をめざす
地域福祉では、地域の一人一人が、ただ存在するのではなく「活き活きと生きる」ことを大切にしています。年齢や障がいの有無、国籍や境遇などを問わず、能力や経験を生かして活躍できる地域をめざすものです。
「高齢者は支援される存在」「子どもはおとなの価値観で守られる存在」「障がい者は助けてもらう存在」などと決めつけないことが大切です。例えば、長年書道を続けてこられた高齢者が地域の書道教室の先生をする、地域の祭りで学生や子どもの企画を実施する、車椅子の人がパソコンスキルを用いて自治会広報を編集するなど、活躍する方法や事例は数多くあります。
今後、「趣味や特技が活かせるなら」「友達をつくりたい」と気軽に参加する人が増えれば、地域のつながりや活動が充実すると思います。社会福祉協議会としても、その後押しをしていきます。

○制度や組織だけでなく住民の力が不可欠
今回紹介された民生委員・児童委員は、地域の困りごとを見逃さず、支えていきたいと考え、行動されています。
また、地区福祉委員は、個人の気付きを地区福祉委員会の活動として展開できる良さがあります。ひきこもりがちな人も安心して参加できるサロン(集いの場)や、普段接する機会の少ない年代同士で楽しめるイベントなど、取り組みの多くが地区福祉委員の気付きからきています。
地域福祉にとって制度や組織は重要です。そして各委員の活動のように地域の皆さんの力も不可欠。特定の人に過度な負担がかからないように多くの人や機関で分担する、そして楽しい取り組みを通じて発展していく地域福祉となるよう、尽力していきます。

問合せ:地域福祉課
【電話】072-740-1172

■民生委員・児童委員 地区福祉委員 条件は?どうやってなるの?
民生委員・児童委員や地区福祉委員は、下表の通り条件付きで地域住民から推薦・選出されます。
地域福祉の要となる役割ですが、現在は担い手不足が課題となっています。民生委員・児童委員や地区福祉委員の推薦・選出などについて関心のある人は、市社会福祉協議会【電話】072-759-5200へ。

●つながり支え合いしてみませんか まずはできることから
地区福祉委員会では、サロン・カフェなどの居場所や、訪問型の助け合い活動などを通して、つながりや支え合いの地域づくりを進めています。4~5ページで紹介した「なのはな」がその一例です。
活動内容は、在宅の1人暮らしの高齢者などを対象に、昼食会や歓談、買い物代行、外出介助(通院・買い物)、掃除、ゴミ出しなど。子育て支援や高齢者施設での支援(掃除・行事手伝い・車イス介助)なども行っています。あなたも地区福祉委員会のボランティアに参加してみませんか。詳しくは市社会福祉協議会【電話】072-759-5200へ。

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