■「意見が対立しても大丈夫」Vol.1
○意見が対立した時にとる四つの行動パターン
家族や友人、職場で意見が対立して困ることはありませんか。ランチで食べたいものが違うという小さな対立から、家事分担をどうするか、休暇を取りたいのに取れないなどのしこりが残りそうな対立まで、たくさんありますよね。
脳には楽をしたがる本能があるので、無意識に同じ行動を選びがちです。かつて私は、「自分が我慢することで波風立てずに済めばいい」と思っていたので、無意識に相手に合わせるパターンばかり選び、自分の要望が満たされず不満をため込んでいました。
では、意見が対立した時にとる行動を分類してみましょう。例えば、1個のミカンをあなたと妹が取り合っていると考えてください。
(1)「私が先に見つけたんだから」と強制的にあなたが一人で手に入れる「強制」。すぐに結論が出ますが、こればかりでは相手に嫌われそうです。
(2)「私のミカンなのに」と妹が大声で泣き始めてしまい、あなたが我慢する「服従」。相手に従うので自分の気持ちは満たされません。
(3)お互いに譲らないまま時間が過ぎ、結局二人とも手に入れられない「回避」。けんかにはなりませんが、解決もできずお互いに納得もできません。
(4)「半分こしよう!」とカットして分ける「妥協」。平等ではありますが、お互いに半分の不満は残ります。
よく選びがちな行動はありましたか。実は、お互いが納得できるもう一つの方法があるので、次回お伝えしますね。
(会話の泉事務局長コミュニケーション・サポーター横山由紀子)
問合せ:人権推進多文化共生課
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