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保健・医療・福祉のサポートネットワーク ケアステーションかんざきだより

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兵庫県市川町

■高く跳びたい!~筋肉をどう使いますか?~
私はサッカーやバスケットボールを始めたのをきっかけに、トレーニングをするようになりました。うまくドリブルやシュートがしたいといった動機で始め、次は末永く楽しめるように、怪我予防のトレーニングを始めました。怪我をしない自信が少しついてきた今のトレーニングの目標は、「ジャンプ力をつけたい」です。いい歳の大人が立てる目標では決してないですが、体を鍛える動機があると楽しく頑張ることができます。
スポーツでは、単に重りなどで筋力トレーニングを行うだけでは、実用的な筋力を獲得することができません。ジャンプ力をつけるのであればジャンプする動きを通して筋力を発揮する経験が必要になります。そこで、プライオメトリックという筋力トレーニングを用いることがあります。これは、大きな筋力を瞬発的に発揮することに着目した方法です。
プライオメトリックトレーニングは特別な器具が無くても行うことができます。垂直跳びの力をつけたい私であれば、高さのある台を使い、着地して素早く跳び上がる、しっかり着地した時の反動を足に溜めて跳び上がるなどジャンプの方法を変えながら練習しています。簡単に行えますが、瞬間的に最大筋力を発揮しなければならない運動なので、怪我には十分注意しないといけません。高齢者や膝、腰の痛いような方にとっては、骨関節や筋肉への負担が大きく、適した方法とは言えないでしょう。
一方、高齢者の場合、基礎体力や柔軟性を上げるための筋力トレーニングやストレッチは大事です。しかし、単に筋肉を鍛えるだけではなく、実際の場面で使う経験が必要なのはスポーツと共通しています。転倒しない体作りをするためには、家で地道に筋肉を鍛えるのに加えて、転倒しそうな状況を想定し、筋力を発揮する経験も必要かと思います。例えば、あえて不整地を選んで歩いてみる、もしくは段差を乗り越えたりまたいでみるといったことになるかと思います。
健康意識が高まり、運動習慣のある方が増えてきています。しっかり蓄えている「貯筋」の使い道を一度考えてみてはいかがでしょうか。私は「貯筋」を増やしてあと20cm高く跳びたいです。

問合せ:ケアステーションかんざき
【電話】32-1910

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