■第11回文化会館観月会を開催
文化会館では、毎年、中秋の名月にあわせ観月会を開催しており、本年度で11回目となりました。
文化会館では現在、6教室で42名の教室生が活動をしていますが、教室生の交流を主目的とした文化会館観月会を9月29日(金)に開催し、30名の方々にご参加いただきました。
午後6時30分に開会した観月会は、人権学習でスタートしました。今年の学習テーマは「性の多様性を認め合う」、人権ビデオは『バースデイ』を視聴しました。
お茶席では、茶道教室講師の指導のもと、着付け教室講師に着付けをしていただいた艶やかな姿の茶道教室生の方々のお点前をいただきました。お点前は「薄茶平手前」、茶道具として、抹茶茶碗は「唐津焼中里太郎右衛門」、棗は「陽斎」作の「春秋」、茶杓は沖縄民芸品「ヤンバルヤハズカズラ」、床飾りとして、妙心寺雪叟老師の真筆「清風」を飾り、大変厳かな雰囲気のなかでとても味わい深いお茶をいただくことができました。
珈琲席では、焙煎珈琲教室講師とその教室生が、会場内で3種類の生豆(ブラジル、マンデリン、キリマンジャロ)を深入り焙煎し、香り豊かな曳きたての珈琲をふるまってくれました。深入り焙煎は、酸味はほとんどなく苦みに焦げた風味があり大変美味しくいただきました。
生け花は、生け花教室講師によって「秋の野山」をテーマに、6種(ススキ、吾亦紅、リンドウ、つるうめ、レザーファン)の花を使って活けていただきました。
つまみ細工教室講師には、「曼殊沙華」と「十五夜を見つめる兎」をテーマにした作品を制作していただきました。
料理教室講師と教室生には十五夜にちなみ、15個のお団子を三宝に積み上げたお月見団子と今年収穫された薩摩芋・栗・栃の実、そしてお茶席の菓子として大福もち、珈琲のお供としてのチーズケーキを作っていただきました。
この日は、中秋の名月の当日にあたり、雲一つない夜空の中で月を愛でながらの観月会になりました。教室生の手作りによる観月会は教室生同士が交流を深め、心が癒える本当にすばらしいひと時になりました。
■DVD「バースデイ」を視聴
性的少数者については、依然として社会理解が進まず、偏見や差別、配慮に欠けた対応などで、自身の思いや悩みを打ち明けることが難しく、周囲の無理解に苦悩し、生きづらさを感じている状況など様々な問題があり、深刻な人権問題になっています。
一方、性的少数者であることを打ち明けられた家族や友人等は、既成概念による偏見や知識不足によって、理解しようと向き合う前に混乱や抵抗感にとらわれてしまうことが多くあります。
性の在り方は多様で一人ひとりの人権にかかわることであるため、性的少数者の存在や悩みに気づくことが大切です。
このビデオを性的少数者について理解するきっかけとし、その多様性を認め、お互いの人権を尊重することは、すべての人が自分らしく生きていける社会につながっていきます。そのような社会の実現を目指すことを目的としてこのドラマは制作されています。
問合せ:新温泉町文化会館
【電話】82-3328
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