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〔特集〕南海トラフ地震への備え~安心・安全な津波対策

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兵庫県神戸市 クリエイティブ・コモンズ

今後30年の間に約8割の確率で発生するといわれている南海トラフ地震。
市では、地震で発生する津波から命やまちを守るため、2015年度から津波対策を強化してきました。
今回は、2023年3月末に完了した、全国トップレベルの津波対策を紹介します。

■神戸を守る、強くなった防潮堤
東日本大震災では、マグニチュード9クラスの地震が発生し、想定を超える高さの津波が押し寄せました。もし、東日本大震災と同じくらいの巨大地震が起きたら、最大3.9mの津波が神戸を襲うと想定されています。これまでも神戸のまちは、全長約60kmの防潮堤により、高潮や津波から守られてきました。今回、さらに大きな津波に備えるため、約8年かけて防潮堤を粘り強い構造に強化しました。

POINT01:海水が堤防を越えないように、防潮堤を高く!
POINT02:津波によって土台を壊されないように、コンクリートで補強!
POINT03:継ぎ目から海水が流れ込まないように、すき間が空きにくいよう強化!

◇もし、マグニチュード9クラスの地震が発生し最大3.9mもの津波が襲ってきたら…
※津波浸水想定図は本誌またはホームページをご覧ください。

■最新技術を活用した防災設備
市は、デジタル技術を活用したスマートシティを推進中。津波対策にも、スマートシティならではの設備を導入しました。
タブレットによる遠隔操作で防潮鉄扉を迅速に閉めたり、ドローンを使って空から被災状況を確認したり、最新の技術を活用しています。災害の対応に携わる人も津波に巻き込まれることなく、安全に作業できるようになりました。

(1)全国発 タブレットによる防潮鉄扉の遠隔操作
(2)リアルタイムカメラ
神戸港防災ポータルサイトでは、沿岸に設置したカメラで海の状況を24時間365日発信しています。また、防潮鉄扉の開閉状況や、海面の高さをリアルタイムで確認できます。
(3)ドローン活用
これまでは、岸壁の水中部分が壊れていないか、潜水士が海に潜って確認していましたが、水中ドローンで安全に調査できるように。

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