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北前船と坂越の日本遺産(6)~海運の歴史文化を訪ねて~

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兵庫県赤穂市

■No.5[黒崎墓所]
黒崎墓所(くろさきぼしょ)は、坂越湾の南西端の海に面した山麓(さんろく)の一角にあり、江戸時代に坂越近海を航海中に海難や病気によって亡くなった人を埋葬した墓地で、「他所三昧(よそざんまい)」「船三昧(ふなざんまい)」とも呼ばれています。
江戸時代では、航海中の船員や乗客に死亡者があった場合、最寄りの港へ入港して届け出たうえで、埋葬が許可されました。坂越の妙道寺(みょうどうじ)に残されている過去帳や関係文書などによると、宝永(ほうえい)7(1710)年から文久(ぶんきゅう)2(1862)年の間に134人が埋葬されていたことがわかり、その出身地は、南は薩摩の種子島、西は対馬、東は伊勢・尾張・伊豆、日本海側では丹後・越後・出羽など27か国に及びます。現在は、石造の地蔵像を中心に墓石・墓碑約70基余りが残されており、近世坂越浦(さこしうら)の隆盛と当時の埋葬習俗(まいそうしゅうぞく)の一端を示すものとして、平成3(1991)年に兵庫県指定史跡となっています。

問い合わせ先:教育委員会文化財課
【電話】43・6962【FAX】43・6895

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