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【特集】「こどもまんなか社会」を目指して 養父市の新しい子育て支援体制

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兵庫県養父市

社会状況の変化に伴い、こどもを取り巻く環境は絶えず変化し、不登校、いじめ、虐待、貧困、ヤングケアラーなど、課題は多様化しています。
「日本一子育てをしやすいまち」を掲げる養父市の新しい子育て支援体制を紹介します。

■国の新しいこども施策
国は、これまで内閣府、厚生労働省が担っていたこどもを取り巻く分野を集約し、妊娠・出産から、貧困、虐待など、子どもに関わるさまざまな課題に総合的に対応するため、今年度、新たに「こども家庭庁」を設置しました。
こども家庭庁設置にあわせて、子育て世帯を包括的に支援する「こども家庭センター」の設置が全国の市町村の努力義務とされました。
こども家庭センター設置は、来年4月までに行うことが努力義務とされていますが、養父市では、期限よりも1年早く「こどもセンター」を設置し、こどもに関する施策をより強力に推進する体制を整えました。

■養父市こどもセンターの組織
市では、こどもセンターを設置するにあたり、部を新設しました。
新しい部の名称は、養父市の未来を担う子どもたちが、いつまでも夢と希望を持ち、子どもたちの笑顔があふれる「こどもまんなか社会」の実現を目指すという思いを込め「こども・夢・えがお部」としました。
こどもセンターは、こども・夢・えがお部に新設した「子育て応援課」と教育部に新設した「こども学び課」で構成しています。

《養父市こどもセンター》
▽こども・夢・えがお部 子育て応援課
・妊娠、出産、育児、保育
・児童手当など給付金に関する業務
・子育て応援給付金
・こども園、保育所入退園
・一時保育
・学童クラブ など

▽教育部 こども学び課
・公立保育所、こども園の運営
・就学に関する業務
・教育方針の策定
・食育、給食
・PTA、放課後子ども教室
・運動遊び事業 など

■切れ目のない子育て支援
こどもセンターでは、マイナス1歳(妊娠中)からおおむね18歳までのこどもを一体的に支援し、切れ目のないサポートを行います。
これまで複数の課にまたがっていた妊産婦の支援や乳幼児の育成などの母子保健の分野と、子どもの健全な成長のための児童手当などの福祉分野の業務を子育て応援課に集約し、情報を一元化することで、よりきめ細かなサポートを行います。また、保健師や社会福祉士、臨床心理士、家庭児童相談員といった専門的な知識を持つ職員が相談に応じます。
一方、こども学び課は、こども園や小・中・義務教育学校などの分野を担います。
この2課が、部局を横断して、すべてのこどもの情報を共有し、包括的な子育て支援を目指します。また、こどもに関する事業を一本化し、迷うことなく相談できる窓口としています。
子育てに関する相談があれば、お気軽にご相談ください。

▽切れ目のない包括的な子育て支援

※「ほっとステーション」について詳しくは下に掲載。

▽こどもセンター
お気軽にご相談ください!
住所:養父市広谷250-1(市役所養父庁舎2階です!)
時間:午前8時30分~午後5時15分

問合せ:
子育て応援課【電話】664-0315
こども学び課【電話】664-1627

■子どもの自立を支援「ほっとステーション」
文部科学省によると、学校生活に悩みを抱える、学校になじめないなど不登校の児童・生徒は、平成25年以降、増加傾向にあります。
そういった子どもたちが安心して過ごすことができ、社会的な自立を目指すための場所「ほっとステーション」を開設しました。
BandG財団が全国で展開している「こども第三の居場所」事業として、同財団の支援を受け、昨年度から整備を進めていたもので、5月30日に竣工式を行い、6月1日から供用を開始しました。
ほっとステーションでは、常勤の主任支援員と支援員が常時3人体制で、学習支援や生活習慣改善など、それぞれのニーズに合わせた支援で子どもたちの社会的自立をサポートします。
また、誰もが無料で通うことができる「土曜学習教室」の場、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科の教授等に教わり、プログラミングやメタバースなどのデジタル技術に触れる場としても活用しています。
子どもたちが安心して過ごせる居心地のよい居場所で、将来の自立に向けた生き抜く力を育みながら、社会や地域とつながる環境を作ります。

▽施設の愛称は「kukuna(ククナ)」
施設の愛称を市内の小中学校、義務教育学校の児童・生徒を対象に募集し、伊佐小学校4年生の島田快理さんの考案したものを選定しました。

島田快理さん
「kukuna」は、ハワイ語で「差し込む光、木漏れ日」の意味で、施設を利用する人の心が落ち着く優しい場所になるようにという願いを込めました。

▽「ほっとステーション kukuna(ククナ)」
住所:養父市広谷297-1(やぶ保健センター西側)
利用日:月曜日~土曜日
開館:午前8時~午後5時
利用には申請が必要です。詳しくは、お問い合わせください。

問合せ:ほっとステーション
【電話】661-9019

■こどもの笑顔あふれるまちづくり
今秋、市では、新たに「ファミリーサポートセンター」を開設します。こどもを「預かりたい人」と「預かってほしい人」を結び、地域が互いに支えあいながら子育てできる環境を整えます。
「日本一子育てをしやすいまち」の実現に向けて、これからの養父市を担う子どもたちが「養父市に生まれてよかった」「養父市で育ってよかった」と思えるまちづくりをさらに進めます。

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