■年頭のごあいさつ
新年明けましておめでとうございます。町民の皆さまにおかれましては、ご家族おそろいで輝かしい新春をご健勝にてお迎えのことと心からお慶びを申し上げます。また、旧年中、町政の運営に対してご理解、ご協力をいただきましたことに改めてお礼申し上げます。
さて、昨年を振り返りますと、5月に新型コロナウイルス感染症の感染症法上の分類が「5類」に移行され、3年余り続いたコロナ禍が明けました。あらゆる場面で感染予防対策に多大なご協力をいただきました町民や事業者の皆さまに、深く感謝を申し上げます。
この移行に伴い、徐々に以前の日常生活を取り戻していく中、7月には4年ぶりに「香住ふるさとまつり海上花火大会」が盛大に行われました。町外から多くの観光客の方にお越しいただく大規模なイベントも再開されるなど、まちも賑わいを取り戻しつつあり、今後、改めて観光事業にも力を入れてまいります。
同じく7月には、令和元年に国連食糧農業機関(FAO)へ申請を行っていた兵庫美方地域の「人と牛が共生する美方地域の伝統的但馬牛飼育システム」が世界農業遺産に認定されました。このことが畜産振興の追い風となり、さまざまな分野に波及していくよう、本町はもちろん、関係団体が一丸となって「世界に誇る但馬牛」の魅力を広めていく所存です。
一方、8月には、台風7号が兵庫県を縦断し、本町は県下で初めてレベル5「緊急安全確保」を発令しました。この台風により、浸水やがけ崩れなどの大きな災害が発生しましたが、町内外から多くのご支援をいただき、復旧はかなり進んできております。
さらには、令和6年度中の地域防災拠点施設の整備に向けた検討を進めており、町民の皆さまが安全で安心に暮らせる災害に強いまちとなるよう、取り組みを一層進めてまいります。
また、交通の面では、冬期の難所であった国道9号笠波峠の除雪拡幅事業のうち、福岡―日影間2・4kmの工事が完了し、10月から供用を開始されました。これにより、重要な幹線道路の安全が確保され、降雪時などの影響を大幅に軽減することができ、さらには観光入込客数の確保にもつながると期待しております。残る区間についても、早期の開通を目指し、いっそう努力してまいります。
今年も、町の将来像である『こどもたちに夢と未来をつなぐまち』の実現に向け、将来にわたり持続可能な町政運営を実現させるための取り組みを、町民の皆さまとともに進めてまいる所存ですので、ご支援、ご協力を賜りますよう心からお願いいたします。
結びにあたり、本年も町民の皆さまにとりまして、素晴らしき年となりますことを心からご祈念申し上げ、年頭のごあいさつといたします。
令和6年1月
香美町長 浜上 勇人
<この記事についてアンケートにご協力ください。>