文字サイズ
自治体の皆さまへ

Health~保健師からの健康アドバイス~

12/26

北海道せたな町

■熱中症に気を付けましょう

〈今月の担当は 清水 美千子です〉

暖かな日が続くようになり、畑や庭いじり、ウォーキングなど外での活動が楽しい季節になりました。しかし、暑い中で活動をしていたり、水分をとる量が少なかったりすると「熱中症」と呼ばれる病気にかかってしまう可能性あります。
今回は夏に発症する事が多い「熱中症」についてお話をします。

《熱中症とは》
高温多湿な環境下で、体内の水分や塩分(ナトリウム等)のバランスが崩れたり、体内の調整機能が壊れるなどして発症する障害のことをいいます。
かつては、夏の暑さや炎天下の中で具合が悪くなることを日射病、また重症度によって「熱疲労」「熱けいれん」「熱射病」と言っていましたが、必ずしも熱が加わる灼熱の状態でなくても発症する恐れがあることから現在では熱中症とひとくくりにして呼ばれるようになりました。
熱中症は炎天下の中で発症すると思われていますが、熱帯夜の中エアコンを使用せずに寝るなど室温が上がっても発症する可能性があります。

《熱中症の原因》
熱中症の原因は体温が上昇して体温を調節する機能のバランスが崩れ、体内に熱がたまってしまうことでおきます。私たちの身体は体温が上がった時に、体内の体温を維持するために、皮膚の温度を上げたり、汗をかいたりして熱を体外へと逃がします。この機能が損なわれる事によって熱中症が起きます。
○気象条件(気温が高い、多湿である、風が弱い、日差しが強いなど)
○65歳以上または15歳未満
高齢になると体内の水分量が若い頃に比べて減ります。(成人だと体内の水分量は60%、高齢者だと50~55%)また、暑さを感じにくくなったり、熱を発散しづらい身体になるため、熱中症になりやすくなります。
子どもは汗をかく能力が未熟でしっかりと汗をかくことができません。また、身長が低い子どもは地面からの照り返しの熱の影響を受けますので、気温が高い日に散歩に行くときには保護者の方がしっかりと見てあげることが大切です。(例えば、大人の顔の高さで32度くらいの暑さを感じるとき、幼少期の子供は35度くらいの温度を体感しています)
・健康状態がよくない
・持病がある(糖尿病、心疾患、肺疾患など)
・肥満

▽症状
軽度な熱中症の場合、めまいやだるさ、気持ち悪さなどの症状が見られ、重くなるにつれて吐き気を強く感じたり意識症状が出てきたりします。その重症度によってI度~III度にわかれます。

I度(軽度):
・めまい
・立ちくらみ
・筋肉のこむらがえり
・手足のしびれ等

II度(中度):
・頭痛
・吐き気や嘔吐
・身体のだるさ
・力がはいらない

III度(重度):
・高体温
・意識がない
・けいれん
・呼びかけに反応しない
・まっすぐあるけない
病院受診の目安としては、I度が徐々に改善するようであれば様子を見ても良いといわれていますが、悪化する、それ以上の症状がある場合は病院受診がすすめられています。

《熱中症の症状が出たら》
※II度以上の方はすぐに病院に受診をしてください。
熱中症の治療の基本は身体の熱がこもりにくい環境に避難したうえで水分や電解質、糖分を摂取することです。本人が飲める場合は塩分や水分が配合された経口補水液をゆっくりとこまめに飲みます。自力で飲むことができない場合は病院受診をしてください。
また、身体の中に熱がこもっていますので、身体を冷やす必要があります。アイスノンなどで身体を直接冷やしたり、冷風機などで風を身体に当てる方法があります。

《熱中症の予防のために》
熱中症の予防のために、屋外では日傘の利用、帽子の着用、日陰に入ってこまめに休憩をとったりしましょう。
気温の高い日は日中は外出控えること大事です。畑作業などをする場合は日が昇る前、もしくは日が沈む頃に行うようにしましょう。
また、屋内での熱中症も注意が必要です。室温を確認しながら、扇風機やエアコンで温度を調節するなどしましょう。

■せたな町では、乳幼児健康相談と合わせて、就学前のお子様にフッ素塗布を行っています(塗布間隔は4か月に1度)。また、歯科医師による歯科健診や相談も行っていますので、ぜひご利用下さい。
日時:毎月乳幼児健康相談日 13時00分~15時30分
場所:せたな町健康センター

健診申込・健康相談などは各保健師まで:
・せたな町健康センター【電話】0137-84-5984(直通)
・瀬棚支所【電話】0137-87-3311
・大成支所【電話】01398-4-5511

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU