令和5年度 町政執行方針

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◆暮らし輝き交流あふれる四季彩のまち・かみふらのをめざして
町では、地方税収など自主財源の大きな伸びが見込めないなかで、全収入の約4分の3が依存財源という柔軟性の乏しい財政構造となっています。
過去の地方債の償還完了に伴い償還費はピークを過ぎ減少している一方で、人口減少社会を見据え自立した地域を維持するための地域振興、加速する少子高齢化や人口減少への対応、子育てや介護など幅広い社会福祉環境の整備をはじめ、多発する自然災害に対する応急・恒久的防災対策、老朽化が進む社会資本の長寿命化など、さまざまな行政課題に対応するための継続的な財政需要が想定されています。
さらに、町立病院の建て替え、新子どもセンターの建設をはじめとした大きな公共投資も予定されており、中長期的な見通しに基づき、活力あるまちづくりと自治体経営の安定化との両立を図っていかなければならないと認識しています。
財政的には依然として厳しい状況ではありますが、町民の皆さまが「かみふらの」に愛着を持ち、夢と希望に満ちたまちづくりを進めることが何よりも大切であると受け止めています。第6次上富良野町総合計画に掲げている将来像を念頭に、緊急性や優先性などを十分考慮し、今後見込まれる財政需要に対する財源確保の状況を見極め、予算編成を行いました。

ここに掲載しているのは抜粋です。
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令和5年度町政執行方針
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◆5つの町政運営基本方針

■きれいで 安全・安心な生活環境のまち
ゼロカーボンシティー宣言の実現に向け施策などの検討を進めます。
建設から48年が経過し、施設・設備の老朽化が進む葬斎場は、中富良野町と将来の火葬場の共同利用について検討を進めながら適正な維持管理を図ります。
消防・防災は「洪水ハザードマップ」を更新し避難経路・避難場所の再確認を行うとともに、町民の防災に関する知識・意識の更なる醸成を促します。

○継続
・クリーンセンター燃焼室耐火材更新
○防衛事業
・島津公園整備 ネットフェンス更新など

■みんなが元気になる健康・福祉のまち
「第2次健康かみふらの21計画」「第2期保健事業実施計画・第3期特定健診等実施計画」が最終年になることから、新たな課題を踏まえた次期計画を策定し健康寿命の延伸に努めます。
母子保健では、新たに低所得の妊婦の初回産科受診料支援事業などに取り組み、次世代を担う子どもが健やかに育つことができる支援策を充実します。
町立病院は、令和7年度の完成に向け、実施設計の策定、建設工事に着工し、計画的な整備を進めます。
子どもセンターは、令和6年4月の新子どもセンター供用開始に向け取り組みます。

○新規
・各種計画更新(地域福祉計画策定など)
○拡充
・母子保健の充実(産後ケア事業など)
○防衛事業
・かみんのボイラー更新

■活力と交流 あふれる産業のまち
農林業では、力強く持続性の高い農業の確立に向け、現計画が最終年度を迎えることから、この間の成果、課題などを検証し、「第9次農業振興計画」を策定します。
ラベンダー・ホップ・メロン・青シソなど特産農作物は、地域おこし協力隊員を採用し、農業生産の維持、拡大に取り組みます。
商工業では、既存事業者の経営の持続化や新たな担い手による新事業の展開、町内消費の喚起と併せ、後継者不足などの対応に向け、第3次商工業振興計画の策定に取り組みます。
観光・交流では、地域おこし協力隊や地域活性化起業人制度などを活用し多様な施策・課題に対応する新たな人材の確保・育成を引き続き進めます。
十勝岳ジオパークのさらなる活性化のため、ジオツーリズムの推進、ジオパークブランドを利用した商品開発などを進めます。また、拠点施設である郷土館の展示を改善し、地域の魅力の再発見に取り組みます。

○新規
・フラヌイ地区日新幹線用水路 長寿命化・防災事業
○拡充
・地域おこし協力隊(観光推進員、ジオパーク推進員、地域振興推進員、教育支援専門員、特産農作物支援員)
・ラベンダーフェスタなど

■発展を支える生活基盤の整ったまち
住環境整備については、賃貸や転売による利活用につながる改修や、地域環境に影響を及ぼす空き家の解体促進のため、新たな住宅改修補助制度を創設し総合的な対策を実施します。
町営住宅は、泉町南団地の5号棟建設工事、外構工事を行います。
定住移住の促進では、「第2次定住移住促進計画」が最終年度となることから、人々の定住と町内移住を促し将来にわたる人口減少の抑制など、持続的なまちの魅力や住むことへの満足度の向上に向けた第3次計画の策定に取り組みます。

○拡充
・住宅改修費助成
[住宅改修費助成については、7ページで詳しく紹介しています。]
○継続
・町営住宅泉町南団地整備事業(5号棟建設・外溝整備)
・町営住宅宮町団地 屋根・外壁塗装
・町道改良舗装(旭町3丁目2番通り)

■ともに生きともにつくるまち
自衛隊員との共存共栄のまちづくりを図るため、駐屯地と連携し、隊員が働きやすい環境を図るとともに、関係する市町村や機関、団体と連携しながら、上富良野駐屯地の規模堅持と体制強化、隊員の充足率の向上などを求める要望活動を進めていきます。
ふるさと応援モニター事業では、地域おこし協力隊を採用し、新たな返礼品の開発や事業者開拓などに力を入れ、町の魅力を積極的に広く全国に発信します。