学びのよころび
教育振興課教育支援担当主幹 松田 剛
「ChatGPT」という最新の人工知能チャットロボット?が無料で使えるらしい。ネットを通して質問をすると結構的確に答えてくれるというのだ。「読書感想文」を書いたり、「人生で成功するための秘訣は?」とか「環境問題についてどのような取組みが必要か?」などといった質問にも答えたりするとのこと。試しにこの原稿を書いてもらおうかとも思ったが、それに登録することで近い将来ターミネーターに襲われないかと考えてしまい、結局使えていない。一方、YOUTUBE先生には大変お世話になっていて、「自然栽培による果樹や野菜の栽培方法について…」など、何でも教えてもらっている。紙媒体がよければネットでポチッとすぐに本を買えてしまうし、研修もオンラインでニューヨークや香港の人の話をリアルタイムで聞けたりする。知りたいことを手軽に知れる便利な世の中だけど、アナログだった時代もなんだか懐かしい。「うんと高い木に登ったらどうなるか?」と思って、登りきった時の景色は格別だった。「中身はどうなってるんだろう」と思って壊れたテレビやビデオデッキを分解しちゃうとか…。今の時代、そんな子どもの話はあまり聞かない。自分の手で触れて、身体を使って体感しながら夢中になって遊ぶ。そんな経験から得る“学びのよろこび”。ゲームとは違った楽しさがきっとあるはず。令和の子どもたちに、どうやって伝えることができるのだろう。ChatGPTに聞いてみるか。
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