地域活性化起業人が日々の活動を報告します!
■企画商工観光課 地域活性化起業人 田中(たなか) 康之(やすゆき)
エネルギー会社、テレビ局、海外向け玩具会社を経てロケツーリズムの専門家として昨年着任しました。専門は「映画の価値評価」で、東大博士号を取得しました。
自治体の行政サービスの目的は、地域住民の方々の幸せ(ウェルビーイング)の実現といわれております。そのためには、自治体の自主財源が必要です。地方税によって賄われますが、町民人口が減少するなかで、税収を増やすには「観光誘客」を通じて町民の方々が儲けて潤っていただけなければなりません。その方法を「経済波及効果」で説明しますと、例えば「ロケ弁当」を販売すると(1)販売事業者の利益、(2)製造事業者の利益、(3)総菜原料の農畜産卸し事業者の利益、(4)農畜産生産事業者の利益、(5)すべての事業者が消費する物品・雇用・光熱水費の発生となります。かみふの町に、この経済循環をしっかり組み込むことが重要です。
ロケツーリズムを展開することで、世界各地からかみふの撮影場所を訪ねてもらい、風景と食を堪能して、町民のおもてなしに触れることで、かみふのファンになっていただく。そして、ふるさと納税や定期的な訪問で「関係人口」として町を間接的に支えていただく。このような取り組みを「KAMIFU香りの聖地化プロジェクト」や「駐屯地来訪隊員向けかみふツアー造成」、「『泥流地帯』の映画化」で実現しようとしております。
官民一体となって進めるように、私自身の将来の移住を前提に取り組んでおりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
◎地域活性化起業人とは
三大都市圏に所在する民間企業などの社員を一定期間受け入れ、そのノウハウや知見を活かしながら地域独自の魅力や価値の向上などにつながる業務に従事してもらい、地域活性化を図る人材派遣制度
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