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自治体の皆さまへ

保健だより

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北海道中川町

■[今月のテーマ]ポリファーマシー(薬の多剤服用による副作用)に注意!
みなさんは、薬をいくつ飲んでいますか?
薬は病気の治療や症状軽減に有効です。
しかし、薬の量が増えると「ポリファーマシ―」とよばれる多剤服用による副作用や薬による有害事象が引き起こされる場合があります。

▼ポリファーマシーの問題
・薬同士が相互に影響しあい、薬が効きすぎたり、効かなかったり、副作用が起こるリスクが高くなる。
・異なる医療機関から、同じ効能の薬が重複して処方される可能性がある。
・用量・用法が複雑になり、「飲み忘れ」や「飲み残し」が起こりやすく、使用しなかった薬(残薬)がたまる。また、正しく服用されなかったことにより症状が悪化し、さらに薬が増える悪循環に陥る。

薬はその人の症状や病態、生活環境によって適正な処方も変化します。
「何種類以上の薬を併用すれば多剤服用」という明確な定義はありませんが、6種類以上の薬を併用していると、副作用を起こす頻度が増加するというデータがあります。
特に75歳以上の高齢者では注意が必要です。
疾患の数が増え、複数の医療機関にかかるようになり、薬の量が増える傾向にあります。(下図参照)

また、肝臓や腎臓の働きが衰え、薬を分解したり、体の外に排泄するのに時間がかかるようになり、副作用が出やすくなることがあります。
しかし、ポリファーマシーを心配して本来必要な薬を減らすのはよくありません。
大切なのは薬の数ではなく、その処方内容が適正かどうか、という点であることを押さえておきましょう。

▼ポリファーマシーを防ぐために
▽お薬手帳は1冊にまとめておく
複数の医療機関や薬局を利用している場合でも、お薬手帳は1冊にまとめましょう。
医師や薬剤師が患者の現在の服薬状況を把握し、薬の重複や飲み合わせについて確認することができます。

▽重複受診を控える
同じ病気で複数の医療機関にかかる重複受診は、薬の重複、過剰な処方を招くおそれがあります。
安易な医療機関のはしごは控えましょう。
日頃から、かかりつけの医師や薬剤師を持ち、処方されている薬の把握をしてもらうと安心です。

▽主な副作用の症状を知っておく
薬の追加や変更があったあとに、いつもと違う症状はありませんか?
主な副作用の症状には、
・ふらつき、めまい
・物忘れ・気分が沈む(抑うつ状態)
・食欲がない
・尿が出にくい、便秘
・肝機能障害
などがあります。

気になる症状があっても、自分の判断で薬をやめたり減らしたりするのはよくありません。
急にやめると、病状が悪化したり、思わぬ副作用がでることがあります。必ず、医師、薬剤師に相談しましょう。

《相談する時の注意》
現在使っている薬、残っている薬のほか、毎日飲んでいるサプリメントや健康食品についても、医師や薬剤師に必ず全部伝えましょう。
また、いつ頃からどのような症状が出てきたのか、メモしておきましょう。

問い合わせ先:住民課幸福(しあわせ)推進室 保健師
【電話】7-2813

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