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病院だより

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北海道中頓別町

皆さん、こんにちは。病院の古武(ふるたけ)です。中頓別に来て初めての夏が過ぎていきました。思ったより雨が多く、湿度が高くて蒸し暑かったという印象です。しかし、関西に比べれば圧倒的に涼しく、以前病院だよりに書いた熱中症の患者さんがあまり受診されなかったのはやはり北海道だなと思いました。さて、今回はくすりが多いことの問題点についてのおはなしです。

◆くすりが多いことの問題点について
当町・当院では人口構成上、高齢の患者さんが特に多いことは皆さんもご存知のことと思います。高齢になると当然のことながら若い頃に比べていろんな病気が出てきます。1つではなく複数の病気を持ち、1つの病院ではなく複数の病院にかかることも増え、自然とくすりも増えていきます。75歳以上の方の4割は5種類以上のくすりを飲まれており、飲んでいるくすりが6種類以上になると副作用が増えるというデータもあります。
皆さんは「ポリファーマシー」という言葉をお聞きになったことがあるでしょうか?多くのくすりを飲んでいるために副作用を起こしたり、きちんとくすりが飲めなくなったりしている状態をいいます。当院でもこの「ポリファーマシー」の状態の患者さんを時々見かけることがあります。その際には御本人と相談し、くすりの整理を行ったりしています。
なぜ高齢の方では副作用が起こりやすいのでしょうか?高齢になると、肝臓や腎臓の働きが弱くなり、くすりを分解したり、体の外に排泄したりするのに時間がかかるようになります。また、くすりの数が多いとくすり同士が影響し合い、くすりが効きすぎたり、副作用が出やすくなったりすることがあるという訳です。
もちろん、複数のくすりを必要があって飲んでいただいている方もおられますので、自己判断で飲んだり飲まなかったりするのはよくありません。飲みたくないくすりがあったり、くすりを減らしたいとお考えの際はまずご相談ください。
また、くすりを飲んでいて下の絵のような症状が気になることはありませんか?くすりが変わったり、追加されたりしたあとは特に注意してください。そして気になる症状があれば早めに病院にご相談ください。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。ではまた。

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